Cognitive fragmentatin disorder

CFD、Cognitive fragmentatin disorder、認知断片化障害はシャドウランの5版になって新しく出てきた概念です。
ある日突然人が変わったように性格や行動が変わったり、複数の名前やハンドルで活動を始めたりする人格障害で感染した相手をヘッドケースと呼びます。
その原理や詳細は不明ですが、今の段階(2017年初頭)で明らかにされている資料を下に簡単に紹介をしたいと思います。

まずは言及されているサプリメントとその扱いを踏まえながら時系列に整理していきましょう。
なお以下の年代はゲーム内の年代です。

Corporate intrigue/2073年
4th時代の企業による謀略を扱ったシナリオフックサプリです。
この中にネオネットの極秘プロジェクトであるプロジェクトイマーゴがでててきます。
プロジェクトイマーゴはメタヒューマンからeゴーストを作るメカニズムの解析とそれを足がかりにAIの解析を目指したグレートドラゴン、セレディによるプロジェクトです。
このプロジェクトで実験体とされたAIが最初のCFDを起こしたと言われています。
人からデジタル存在を作る研究により皮肉にもデジタル存在を人にする成果を生み出してしまったわけです。
さらりとファーストジャックがこの施設にハッキングを仕掛けたと書かれています。

Storm front/2075年
4th最後の設定サプリでこれまでのキャンペーンプロットと5thに向けたこれからについて書かれたものです。
ロール&ロールに要約記事が掲載されたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
このサプリではベテランスタッフによるケアレスミスを原因とした重大事故の記事が紹介されます。
これにはアレスやイーボの宇宙プロジェクトのスタッフも含まれます。
そして、最後には4thで歴史を紹介したジャックポイントのシスオペであるファーストジャックが自分もこの謎の症状を発症しており、この先どうなるか判らないと引退を表明します。
ここではまだCFDと言う言葉は出てこず、人類を襲う謎の事象として扱われます。
このCFDを扱っているのと同じ章に新型マトリックスプロトコルが扱われている辺り象徴的と言えます。

ちなみに、この中でネオネットのCEOであるリチャード・ヴェイラーがセレディにプロジェクトイマーゴについて説明を求められたりしていますのでヴェイラーにすら極秘にされていたようです。

Stolen soul/2076年
やっと5thのサプリとなり、ついにCDOと言う言葉が到着します。
ファーストジャックの警告を受けてストリートドクのブッチを中心に収集したCFD関係情報の報告書と言う体裁を取っています。
CFDの原因やどのような対象が感染するのか、感染した場合の経過、世界中での影響などが書かれています。
この時点では治療法はなく、生物、機械問わずに感染するAI由来の症状であると説明されています。
これ以降のサプリで機械がCFDに感染したという記載がなくて首を傾げていましたが、5thのマトリックス上級コアルール『データトレイル』のAIの能力を読んで納得しました。
恐らくこれは彼らの深行能力であるオーナー権限奪取によるものと思われます。
また、AIは複雑なプログラムであるために自分の完全なコピーは行えないのと、生物にダウンロード(つまりCFD)した場合にはフォーマットの違いによりAIも断片化されるとありました。
このことからCFDはAI側もあまり好んでやりたくない現象ではないかと推測されます。

ちなみにほぼ設定資料でCFDになる場合のデータは
少しだけです。
実際のデータや具体的な混乱は『ボストンロックダウン』にあるらしいです。

Chrome fresh/2077年
こちらは5thの身体改造上級コアルールとなります。
こちらでブッチ先生が更に見つけた新事実を1章使って解説しています。
CFDにもいくつかの種類があり、一部治療法の発見などもレポートされています。
また、実際の感染被害以外に感染したと噂を流されて仕事を失う俳優やスポーツ選手などの話や企業の研究など第六世界がCFDを受け入れて利用し始めている雰囲気になってきています。
これにより未知の脅威から新たな折り合いがつけることのできる新事象となったような印象を受けます。
スー国ではヘッドケースの積極的な受け入れを主張しており、これに伴う混乱もでているようです。

以上のようにCFDを扱う際の情報開示に伴いサプリの雰囲気も変わってきました。
企業陰謀からサイコスリラーに、そして社会パニックへと。
これらはシナリオの組み立てる際の雰囲気の参考にもなりえるかと思われます。

第六世界の新たなトピックスであるCFDは原則的にNPC用のためにあまり詳細なルールが規定されていません。
世界観的にはまだ明らかになってないわけですね。
これは昔から存在する昆虫精霊に近い扱いです。

とはいえ、ストールンソールを筆頭に色々と類推はできますので少し整理してみたいと思います。

まず、世界観的にはAIもテクノマンサーも砕け散った第一世代AIの欠片によって生まれた存在です(DTより)。
生物にマトリックスアクセス能力を与えるのか、プログラムに意志を与えるのかという発現系の違いになるわけです。
ゲームルール上テクノマンサーは共振力、AIは深行力(Depth)と名称もできることも異なりますが、根源的に同じもの(テレビと電気自動車が両方電気で動いている的な意味で)と言えます。

現在の第六世界ではeゴーストとAIは実質的に同じ存在として扱われていますので、生物とAIの相互変換が可能になっていると言えます。
とはいえ、AIはあまりにも複雑なプログラムであるために自分自身の完全なバックアップを取ることはできないとあります。
生物をeゴーストにする場合にも同様のルールが適用されるなら生物は死ぬ必要があります。
AIのCFDもデジタル存在として死に、生物になると考えるのが妥当なのかもしれません。
つまり、生物がeゴーストになることと、AIがCFDを起こすことは共に存在の死がつきまとい記憶のみが継承されているのではないかと思われます。穿った見方をすればデシタライズできるもののみが相互変換可能なのかもしれません。

そんな別存在になるので能力も変わるのが筋と言えます。
eゴーストになれば深行力は手に入りますが、ヘッドケースになれば共振力は手に入るのでしょうか。
この辺りの明記はありませんが、必ずしも共振力を手に入れるわけではないのではないでしょうか。
と言うのも、シャドウランでは魔力と共振力は共に持てないと言うルールがあります。
感染種でなければ覚醒者もCFDに感染しますが魔力を保持しているケースもあります。これはCFDですがテクノマンサーではない例です。
ただ、これらの資料はブッチが調べた初期のケーススタディですので、後で間違いだったことになる可能性はありますので確かなことは言えません。
この論法でいくとドレイクになるとテクノマンサー能力を失いますので、恐らくCFDには感染しないのではないかと思われます。
仮にテクノマンサーになっても肉体のエッセンスが低ければ、いきなり共振力を失うので結果的には変わらないという可能性もあります。
電子世界ではAIの欠片を持たなければAIになれませんが、現実世界では仮にAIの欠片を持っていても他の環境要因が強く必ずしもテクノマンサーになるわけではないという辺りが妥当な結論のような気がします。

このようにある程度の指針はあるが不明確なことでシナリオに盛り込みやすくしているのが正直なところではないでしょうか。
トップページに戻る