先日遺伝子(DNA)を用いて対象に呪文をかけることが可能なのかと言う話がありました。 これには2つの意味があり、1つはDNAを生体試料のように使用できるのかと、これにより採取対象ではないクローンを対象にできるのかと言う内容です。 まず、第六世界における完全体クローンについて説明します。 4thの身体強化サプリであるオーグメンテーションによる水槽での促成栽培によって脳が正常に形成された例がないとあります。 逆に言えば発生のみはクローンで他は天然に育成すればクローン体は育成できますが完全な他人となるでしょう。 もちろん、イマーゴ計画のようにeゴーストとCFDを活用すれば人格を”上書き”できる可能性はありますが、それであれば特別にクローンを育て上げるメリットはなさそうです。 脳が未発達なクローン体をオリジナルの物質リンクとしては機能しないと思われますが、共感リンクとしては使用できるのではないかと思われます(とはいえ、これは突き詰めると生物とは何かに行き着くので大変ですが)。 個人的には自我が芽生えると、その個人固有となるために共感リンクとしては使用できないかなと思っています。 これができなら恋人経由で呪文をかけることができるはずですが、それもできなさそうですし。 これは双子も同様と思われます。 さて、4thでは、生物の物質的リンクでは生体組織が必要と記載がされています。少し遡って2ndを見ると「対象のDNA素材の含んだ組織の1部」とあります。これで考えるとDNAを含まれていることが重要であるとは認識されそうです。 このことを踏まえて考えると髪の毛や爪なども組織には含まれないような気がします。どちらかというと共感リンクとして使用ができそうですが。 これだと、クローン体、他人からクローン培養した組織、他人の手を移植した場合に関しては微妙なラインとなってきます。 ただ、霊視で他人の健康状態を見抜くことができることを考えるとクローンと本体はアストラル的には遺伝子が同一なだけの他人と見るべきですので物質リンクとしては機能しないと見るべきでしょう。 培養臓器や四肢も対象の形態にするために無数の処理を施されますので、元の体との同一性は存在しないとみなしてよいかと思います。 では、この移植した腕からとった指は移植された相手に対する物質リンクとして機能するのか、他人から移植された腕は移植先への物質リンクとして機能するのかという問題を追及していきたいと思います。 当初エッセンスを支払ったものはその人の一部とみなすというルールがあるのですが、四肢の移植などはエッセンス喪失をしないようです(2nd)。 これで行くと移植された四肢や臓器は体の1部とはみなせなくなります。 凍結などで保存をしている場合は物質リンクとしては機能するとあります。 この保存ですが、化学的な保存方法は行えませんが外部還流する血液を送り込むシステムで組織を保持するのはどうなのでしょうか。これが可能な場合手首の移植などであれば元の持ち主に物質リンクとしては繋がっているとみなすべきかもしれません。 移植先の相手はあくまでも血液の循環システムとしてみなすわけです。 5thにおいては生体リンクは腐敗しなければ良いので、生体リンクとして機能し続ける理屈になります。 更に言えば遺伝子改変された肉体を用いると誰の生体リンクでもなく、移植対象の共感リンクになるというサイバーウェアを魔法への使用に使用した場合と同様の結論に達するような気がします。 別項であった生体試料を採取後、採取対象が遺伝子改変をした場合ですが、同一性は失われていますので共感リンクとして扱うというのが妥当ではないでしょうか。 おおむね、こんな感じの結論でいかがでしょうか。 とは、言え以上の内容はあくまでも私の個人的な見解であり全てのGMの元で共有されるルールではありません。 セッションで上記のような問題が発生する場合には必ずGMに確認のうえ処理を行ってください。 個人的なイメージでは魔法とDNAに関係は無い派なのですが(ぉぃ) |