本書はシャドウラン3版時代に発刊されたキャンペーンシナリオ集です。 内容はレンラクアーコロジーシャットダウン事件の最終局面であり、システムフェイラーキャンペーンのオープニングにあたります。 なお本テキストは過去のセッティング案内のために書いておりシナリオのネタバレを含んでいます。 読むかどうかは自己判断でお願いします。 では以下に要約です。 Dance with The devilPart2 小説 レンラクアメリカの責任者シャーマン・ファンがデウスと密約を交わし、その間もUCAS陸軍は地道にレンラクアーコロジーの制圧を進めている話。 Introduction お決まりのシナリオとキャンペーンの解説にマスタリングガイド。 そしてAIとは何かの解説とレンラクアーコロジーシャットダウン関係の経緯と主要人物の解説。 オーバーウォッチの設立にドジャーとローニンが絡んでるとか書いてます。 Light meets night ガイアトロニクスにトレーサープログラムを仕掛ける仕事を受ける。 このジョンソンはデウスに操られており、トレーサープログラムにはウイルスが仕掛けられている。 仕事はガイアトロニクスにまず侵入してプログラムを仕掛け、追加でカウンシルアイランド在住のガイアトロニクスのエグゼグにもプログラムを仕掛けるもの。 これによりシアトルは48時間の停電に襲われる。 Aftershock 停電中のシアトルの解説と停電時の処理などの解説。 Breakthough ハンディ型MRIを開発した企業に対してデウスはレンラクアーコロジー解放後の検査に使われることによりバンディッドが発見されることを恐れフィクサー破壊を依頼する。 ところがフィクサーはプロトタイプを隠し報酬の追加を要求する。 その最中ギャングによる襲撃を受けプロトタイプはギャングに奪われる。 PCはこのプロトタイプの奪還のためにギャングとの交渉を行うことになります。 みんな大好きミュータントギャングラスティッドスティーラーが登場します。 Did you Forrest something? 映画館で思考制御をかけられる話。 My name is legion クロスで行われている新型デッキ開発プロジェクトレギオンの研究責任者オリビア・マーチャンドの抽出シナリオ。 このレギオンシステムは複数のデッカーでゲシュタルトを構築し簡便なマトリックスアクセスを可能にするシステムだとか。 なんか聞き覚えありますね。 デウスはこのシステムにより配下のホワイトのハッキング能力を封じられるのではないかと危惧している、と。 なんか聞き覚えありますね。 Revelation オーバーウォッチはPCがデウスの為に働いていることを知りバンディッドかの見極めを行い今までPCがデウスのために働いていたことを明らかにする。 Outside influence オーバーウォッチがPC達が仲間となるのか見極めるために仕事を行うことになる。 複数のショートシナリオによる構成さるる話。 Blast from The past シアワセの研究者であるエバン・キンケイドの捜索依頼をデウス配下のジョンソン、モリスから受ける。 The hook オーバーウォッチのローニンとドジャーの依頼でレンラクアーコロジーから救出された子供の中にバンディッドのホワイトが混ざっており、フォートルイスの陸軍基地にいるホワイトを抽出して欲しいと依頼される。 The line 子供を輸送中のUCAS陸軍を襲撃し子供を誘拐します。 The sinker ジョンソンのモリスから襲撃依頼が来る。 ターゲットは今向かっているオーバーウォッチのアジト。 PCはここでデウスと決別しモリスを捕獲することになります。 A drop in the ocean オーバーウォッチからデウスの計画を完全に妨害するためのホワイトに対する襲撃計画を依頼されます。 Belly of the beast バンディッドの拠点の奥にはグリーンのトップである牛田宏がおり彼を確保することで反撃の糸口を得る。 Return of the father チベットで療養中のレンラクCEOアネキ・イナゾウがデウスのキルコードを持つことを知ったオーバーウォッチはアネキの誘拐をPCに依頼する。 アネキはシャットダウン前に受けたデウスの攻撃により痴呆状態で子供のような精神状態。 護衛のチベットアデプトを撃破しアネキを確保するとレンラクアメリカのCEOハーンがレッドサムライ2部隊を引き連れ到着する。 ハーンはPCの目的を聞くとアーク解放のためならばとPC達を見逃す。 実際にはハーンはアネキを亡き者として出世を狙っている。 その後ハーンはバンディッドに誘拐される。 RunnerEX machine 各勢力の思惑が入り乱れる中ランナーはレンラクアーコロジーに挑む!てなシナリオ。 まず各人の思惑を整理しましょう。 デウス:レンラクアーコロジーから解放されるためにはアネキが持つキルコードを使用させる必要がある。 オーバーウォッチ/ドジャー/ローニン デウスを滅ぼすためにキルコードとマウストラップソフトが必要と信じている。 またバンディッドに送り込んだスパイであるセバスティアンがデウスに洗脳されていることに気づいていない。 レジスタンス 解放のために活動している。 ただしデウスのデータを保存せずに削除するのはレンラクにとっての損失と考えておりデウスのコピーを取るソフトマウストラップがデウスを滅ぼすために必要であるとオーバーウォッチに嘘をつく。 これを主導しているのがデウスを開発したデボン・エウリックとキール・ラウグロス。 アネキ・イナゾウ デウスの精神攻撃により痴呆状態にある。 しかし、キルコードはアネキの脳波でアクティベートしないと機能しない。 シャーマン・ファン レンラクアーコロジー解放の功績を手土産に出世を狙うがデウスに捕らわれる。 272階にあるチャム・ラム・ワンの住むエグゼクティブスイート(P107にマップ)から中枢ホストに直結することでデウス本体のあるUVホストにアクセス。 外部リンクを確立したことによりメガエラが乱入しデウスと死闘を繰り広げる。 この戦いにはパックス率いるホワイトも参戦します。 この騒動の中デウスはアネキの精神の修復に成功する。 アネキは自分の造り上げたアーコロジーと市民の状態に絶望し辞世の句を詠みキルコードを発動させ死を選ぶ。 「私をここまで連れてきたことに感謝する。このケダモノを造り上げてしまった、最後の責任を果たせそうだ。私は忠義を尽くす者を裏切り、レンラクに対しても誠実ではなかったようだ。ここで果てることが唯一の道だろう」 デウスに向き直り、アネキは着物の合わせから短刀を抜き俳句を読む。 Bear open its eyes The long winter is over I awake at least これを利用してデウスはゾンビルームに用意されていたメタヒューマンの脳にダウンロードされる。 ちなみにマウストラップはデボンが回収、ハーンも救出される。 ローニンはデウス撃破後もダウプアウトせず後でジャックアウトさせてもその間の記憶がない。 メガエラはデウスからコードを一部取り戻し精神状態が改善する。 かくして、レンラクアーコロジーは解放されます。 しかし、パックスさん。 この時点で二十歳。 デウス麾下に入る前にアトランタで自分に狂信的なオタクグループを保持しグループごと麾下にはいる。 その冷徹さをデウスに気に入られホワイトの責任者になる、と。 凶悪ですね~。 |