本日はサークルFINの例会でシャドウランのGMをしてきました。 シナリオ自体は誘拐されたシスターを助け出す簡単なお仕事でした。 今回のPC ショーン エッジ8を誇る探偵。 確実に情報を押さえるスタンスと迷わずエッジを叩き込む勘所で猛威を振るう。 ケニー ヘビーサイバーの潜入工作員。 低治安地区であることを良いことにアサルトライフルを撃ちまくる。 静 ヘビーサイバーのフェイスサムライ。 今回のダイス目が走らず死の淵に追い込まれる。 今回もとりあえずハンドアウトとシナリオコネ、個別オープニングは用意してみました。 ただ前回は個別オープニングによりPCの目的がばらけるという事態になったので、今回はNPCが俺達はお前に協力する意志があるんだぜ、と強調するためのオープニングでした。 ただ、少しばかりサービスしすぎたかもしれません。 次回は色々考えたいところです。 ショーンのシナリオコネはエンゾ・ギアネリー。 プヤラップ地区で最大勢力を誇るマフィアのカポです。 ショーンは彼の命を救ったと言うことでかなりの貸しを作ったてな感じです。 貸しのルールをちゃんと適用すれば良かったと少し反省。 まあ、サクサク進めるためのギミックなのでギミックとしてはうまく行ってるわけですが。 ケニーのシナリオコネはレディゼルダ。 ダウンタウンでタリスモンガーを営む老女。 しかしタリスレッガー時代のコネと魔力は健在で色々な助力を惜しまない人物。 今回は世間話の中で最近シアトルに入ったキリスト教系カルトがやんちゃだから気をつけた方が良いと告げる。 静のシナリオコネはジャーナリストテクノマンサーのダニー・ウエスト。 彼女からキリスト教系のテロリストを追ってるから何か知ったら教えて欲しいと告げられる。 PCのコネにハッカーがいたことを考えるとテクノマンサーではなくナイトエラントの士官をシナリオコネとして渡した方が良かったかもしれません。 シナリオコネは名前とデータだけけの存在ではなく、相手の事情を提示して普通よりも助力を引き出しやすくなるようにしてみました。 そう言う意味ではレディゼルダは悪いシナリオコネと言えるかもしれません。 ちなみに今回のシナリオコネはシアトルデジタルツールボックスのキャラクターカードから選択し、イラストとキャラクター説明をつけて渡しています。 そして、シナリオ本編です。 依頼人はネオネットのシアトル支社長代理のカラ・ヴェイラー。 彼女が支社長代理なのはシナリオオリジナル設定。 現在ネオネットは片足を棺桶に突っ込んでいると評される酷い状態にあります。 まず、ドラゴン内乱によりドラゴンへの国民感情が悪化している中で開発担当副社長がグレートドラゴンです。 更にCFDの原因がビッグ10の新マトリックスプロトコルの開発に関連する事故とすっぱ抜かれ、当然ネオネットも関係しています。 更にCFDにより取締役が二人死亡し、1人は別に死亡。 別に死亡したのが長年ネオネットシアトルを掌握し、北米を切り回してきた女傑サマンサ・ヴェイラーです。 元々ネオネット渕、トランシスニューロン、セネカの三社によりできており社内派閥も未だに割れています。 更に副社長のグレートドラゴンセレディ引き抜き疑惑やカラ・ヴェイラーの独立疑惑などが舞い踊りズタズタの状態です。 今回のシナリオではカラさんはネオネット立て直しに奔走していると言う設定で過労死寸前の設定です。 ネオネットはこの状態を打破するためのPRキャンペーンとしてストリートの歌姫と名高いフローラ・リビングストンのライブを独占配信し収益を彼女の所属する修道会聖シルヴェスター修道会に寄付すると言うイベントを企画しています。 ところがそんな折にフローラが行方不明となりました。 サマンサが生きている頃はカラがブラックオプを取り仕切っていた関係で事件の対応もカラに回ってきたようです。 社内派閥の睨み合いでカンパニーマンは動かせない。頼れるのは旧知のランナーだこという酷い状態。 報酬は1万ニュー円とのことなのでまあ妥当かと仕事を引き受ける一同。 カラによると、誘拐犯はフローラを脅迫していたサタニストカルト、最近妙にネオネットを目の敵にしているゼーダークルップ、フローラの熱狂的なファンの誰かだろうと告げる。 ひとまずフローラの家に向かう一同。 ケニーが当然のように取り出したオートピッカーで鍵を開け中に入る一同。 室内は綺麗に整頓されており荒らされた形跡はない。 唯一気になるのは机の上に置かれたホロペーパーぐらいのもの。 内容はサタニストカルトの主義を主張するもので、ケニーはフローラがサタニストカルトのメンバーではないかと疑いをかけていた様子。 家を出て家の前にあるチェーンのファーストフード店マックフュージへ訪問し監視カメラ映像を見せてもらう。 それによるとフローラは家の前で待ち伏せしていた人物に思考操作の呪文をかけられ連れ去られた様子。 とりあえず、誘拐犯の画像だけ手に入れてマックフュージを後にするPC。 続いて教会に向かい誘拐犯に見覚えがないか写真を司祭に見せてみる。 この聖シルヴェスター修道会は覚醒者とマンデインの融和をうたう組織であり彼もフローラも覚醒者らしい。 その彼による写真の人物は恐らく物理の仮面により変装をしているだろうとのこと。 そして、夜にはサタニストカルトであるブラザーフッドオブフレッシュがフローラの誘拐とシアトルに真の神の鉄槌が下るだろうと犯行声明を行います。 これで犯人は覚醒者のサタニストカルトだろうと目星をつけたPCはシナリオコネに情報を依頼する。 エンゾ曰わく、最近サタニストカルトによると思われる殺人が頻発しており、それを線で繋ぐと五亡星(また四ヶ所だけど)になるらしい。 そして、殺害場所近郊では獣の鳴き声を聞いたと言われています。 レディゼルダ曰わく、シアトルに着ているカルトはブラザーフッドオブフレッシュという名前で大英博物館から鱗の書と呼ばれる古代の魔導書を盗み出したらしい。 鱗の書は強力な異界の精霊の精霊式が含まれており、これにより精霊を召喚できるようにするものらしい。 ダニー曰わく、彼女が逐うテロリストはブラザーフッドオブフレッシュで間違いないと確定。 そして、フレッシュと関連がありそうなサタニストカルトを3つ教えて貰います。 即座にそのカルトの関係者の洗い出しをハッカーに依頼します。 それにより3つのカルトに関連している男ジャック・ダニエルを見つけ出します。 続いてショーンはカルトへの接近を試みます。 関連カルト殺戮の宴は平和的なサタニストカルトであり、堂々と集会を開いています。 そこで教義に興味があるような顔をして集会に潜り込みます。 そこでジャック・ダニエルを見つけ出します。さらりと話しかけ話題の中でブラザーフッドオブフレッシュに触れ、反応を探ります。 大した興味はなさそうな素振りでしたが、明らかに何かを隠している様子。 ケニーとショーンは集会終了後にダニエルをつけ、人目が無い場所でバンに押し込みます。 そして、ブラザーフッドオブフレッシュとの関係を自白させ、彼が知っているフレッシュの拠点3ヶ所を聞き出します。 それによると以下の三カ所。 ・シロガネコーポレートの生物兵器研究所の警備隊詰め所 ・クライムモール内の貸し屋 ・クライムモール近郊の廃工場 でした。 そして、ダニエルには大量のブリスを打ち人事不覚状態にしてしまいます。 見事な犯罪者プレイ。 続いて、フレッシュが五亡星の完成に動くと踏み、待ち伏せを行います。 低治安地区で深夜に動く人間が少ないこともありあっさりと発見。 相手はギャング風三人と一般人風一人。 そして、よくわからない形をした獣が一匹。 ケニー曰わく、これは正気度ロールいらないのとか。(アースドーンよりヴァージゴームのイラストを使用しました) 唯一不意を撃たれた一般人(=魔法使い)は静の速射で即死。 獣もケニーとショーンの猛射を受けて死亡します。 本当は獣(フォース8の獣の精霊)は通常の武器への耐性で華麗にダメージを弾いて退場する予定でしたが、まさかの死亡。 アサルトライフル付サムライとエッジ8付アレスプレデター恐るべし。 もちろん、ギャングは即降伏。 彼らはフローラがシロガネコーポレートの警備隊詰め所にはいないと教えてくれます。 ここで彼らはダニエルのコムリンクと今回死んだ魔法使いの両方に登録がある人物を割り出します。 そして、その人物のいる場所を調べると件の廃工場となりました。 突入前マイクロドローンを廃工場に送り込み所在を確認します。 ケニーのプレイヤーとは長い付き合いなのですが、突入前に徹底的に準備する人物と私は認識しています。 そこで彼に破りがいがあるようにセキュリティーを強化していました。 二ヶ所ある入り口には超音波センサー付監視カメラとMADスキャナー。 そして、絶対通る箇所に自動銃座。 敵は魔力8のメイジ5人でした。 不意を打たれなければ自分たちに反射増強をかけ生体収束具で固定している仕様です。 本来はここに獣もいるはずですが、哀れ獣はすでに自分の次元に送り返されています。 個人的にはセキュリティーは制圧され不意打ちでグレネード叩き込まれた戦闘になるだろうと考えていましたざ、まさかのセキュリティーを放置して力押しに出ます。 これによりメイジ5人とまさかの正面決戦。 今回敵は魔力こそ高いものの非常に弱体化した直接戦闘呪文である魔力波しか持っていない設定でした。 メイジサイトゴーグルにより狙撃から幕を開けた戦闘はケニーのエッジを燃やすことから始まります。 激戦の結果静は気絶、ケニーはエッジの上限が5から2に、ショーンのエッジは0で死にかけになりながらもかろうじて制圧します。 魔法使いのダイス目が走ったのは否定しませんが。 無事フローラを救出し、鱗の書に懸賞金をかけていたドラコ財団に書を引き渡し(確認にでてきたナジャ・ダビアーとか)無事にシナリオは終了します。 実プレイ時間は5時間ぐらいといつも通りなシナリオ展開時間でした。 これはシャドウラン未体験の新人さんが懐かしのシャドウランがよくわかる本を図書館で借りて読んでいてくれたことが大きな要因でした。 おかげで大まかな世界観の変遷の説明だけでキャラクター選択に進め、実質的に30分程でシナリオ開始にこぎつけました。 あとは仮借無き犯罪者プレイも時短に貢献していますね。 プレイヤーからどこのクトゥルフシナリオだ、と異議申し立てもありましたが却下しておきました。 どこのデルタグリーンのシナリオだと言われたら否定できませんでしたが。 何はともあれシナリオ硝煙と魔法使いは無事終了し、その後はひたすら3人ニムトで頭を酷使しておりました。 |