久しぶりにシャドウランのマスターをしました。 前のシャドウランは4月ですよ。禁断症状もでるはずです。 今回のセッションは色々と新しいことをしようとしてみました。 1.サークルでお題があったのでその縛りを入れる。 お題は『ひと夏の経験点』 2.シナリオの目的や制限時間を明確に宣言する。 3.情報収集方法を簡素化。 (その情報の持ち主の相手が誰かのプロセスの省略) 本来2と3に関してはプレイヤーとGMの間でのセッションへの手探り感を減らす目的でしたが、今回は古馴染みとも言うようなメンバーばかりでその必要もありませんでした。 またシナリオ作成をFEAR的文法に従いました。(クライマックスフェイズは用意しませんでしたが) ちなみにシナリオの目的はシアトルで計画されているテロを阻止すること。 制限時間は4日目の深夜としています。 予定ではプレイヤー5人の予定でしたが1人が体調不良によりお休みで結果的にPC4人となりました。 PCは以下の通り。 トリート:トロール、男性、20歳 必要なことは拳で語るトロール。 アーキータイプはエンフォーサー。 フーマ:エルフ、男性、20歳 アンチ環境汚染のワシのシャーマン。 アーキータイプはストリートシャーマン。 佐々木玲奈:エルフ、女性、自称20歳 色気抜きの峰藤子と自負する女サムライ。 普段のストリートネームはセイだが、最近見たドラマの影響で改名したらしい。 カレン・アークライト:ヒューマン、女性、18歳 様々なコネを駆使し情報をかき集める探偵。 アーキータイプは幸運探偵。 トロールのトリートがシアトルマフィア領袖たるフィニガンファミリーのコンシリエーリ、アルおじさんにランチに誘われる。 高級イタリアンを振る舞った後にアルおじさんが切り出してくる。 今週末にある新兵器発表会に合わせて道理を弁えない半端者がかなりシアトルに入っているらしい。 彼らにシアトルの平穏を乱されないように尽力して欲しいらしい。 もちろんトリートに否応なく二つ返事で引き受ける。 アルおじさんは活動資金として15000ニュー円を振り込む。 同刻。 ストリートシャーマンのフーマがダラリとトリデオを見ているとコムコールが入る。 最近細かい仕事を色々斡旋してもらっているフィクサーだ。 だが、出たのはその娘。 彼女曰わく父親が消されたらしい。先日までPCに依頼していた仕事の依頼主がシアトル湾に浮いたらしい。 それも死亡推定時刻は仕事を依頼する前。 それについて調べ始めたところセキュリティーシステムをハッキングされて殺されたらしい。 彼女は父親の仇を調べるとのことで何か耳にしたら教えて欲しいと告げコムコールを切ります。 同刻。佐々木は馴染みのジョンソンから荒廃地区の行方不明事件について何か知らないかと問い合わせを受け、カレンは友人のポリクラブメンバーの愚痴を聞いていた。 PC達は新兵器発表会と自分達の受けていた仕事の詳細に重点をおいて調べていきます。 新兵器発表会に合わせて案の定複数のテロ組織がシアトルに入っていました。 また依頼を洗い流してみるとアレスに対する妨害工作であり、その目的が今回の新兵器発表会の目玉である第三世代バトルメック“バトルマスター”を盗み出すことにあり、バトルマスターを輸送していたトラックはすり替えられているらしい。 カレンがコネの刑事に聞いたところ新兵器発表会の出典品という名目でEVOのコンバットライフル及びそのオプションが相当数ヴォリー経由でヒトナツと名乗るテロリストグループに流れているらしい。 ついでに新兵器発表会にはアレスの社長であるダミアン・ナイトが来ることも聞く。 コネのデッカーを利用してヒトナツが武器を集積している倉庫の情報を抜き出すと武器を整備するサウロンの息子達の姿があります。 更にヒトナツについて調べたフーマはヒトナツがいわゆるビジネステロリストであることと昆虫精霊と繋がりがあるという噂を確保します。 トリートはこの情報を携えサウロンの息子達との交渉を行いますが、決裂します。 トリート「昆虫精霊と関わり魂を汚すのか!」 サウロン「魂など知らぬ。我らは我らのために生きるのだ」 トリートの説得に敬意を評しGMが一言。サウロンは成功する見込みがないのなら手を引きますよ、と告げます。 このあたりまでは一戦交えるもやむなしと言う感じでしたが、行方不明事件を調べて意見が変わります。 行方不明者の多数は昆虫精霊に浸食されておりツイムシアン建設及び失われた名誉と言うヒューマニスポリクラブを隠れ蓑にしてベルヴュー地区に集結していると発覚します。 ベルヴュー地区にはアレスの北米本社があり狙いは明白です。 このあたりでチームは直接戦闘を諦めひとまず下駄をアルおじさんに預け、アレスに情報をリークするように依頼します。 アルおじさんはリークを請け負いながらも疑問を口にします。 「通常の警備状態のアレス本社をサウロン如きに落とせるとは思えないが、何かもう一枚仕掛けがあるのではないだろうか」 トリートは虚ろな笑みを浮かべながら心当たりがあるためそれについて調べると告げ、アルおじさんと別れます。 もちろん、見ない振りをしていた盗難されたバトルマスターです。 改めてバトルマスターに調べたところ操縦者は登録された1人だけであり、それはメリッサ・シュタイナーと言う女性らしい。 彼女は戦場帰りのPTSDを癒すためにリカメンタルクリニックと言う高級ホテルのような設備を備えたクリニックに入院しているらしい。 このクリニックはクライングマスクと言うテロ組織のカバーであり、洗脳も請け負っているらしい。 ついでにバトルマスターの所在も確認した一行は制限時間まで間があることを利用して未回収の情報を開けていく。 結果昆虫精霊を狩るギャングディソレーションエンジェルズにベルヴュー地区の昆虫精霊の掃滅を任せることに成功する。 そして、カレンとトリートは毒食らわば皿までとコネのナイトエラントの刑事経由でナイトエラントシアトル支社長であるエレン・ワードに面会しメリッサ・シュタイナーの状況を伝える。 エレンは後で非難を受ける覚悟で礼状をでっち上げリカメンタルクリニックを家宅捜査しメリッサの身柄を抑える。 これによりヒトナツの計画した3ヶ所のテロ計画はアレスの環太平洋物流倉庫を狙うサウロンの息子達のみとなった。 再び交渉に挑むトリート。 そこにはヒトナツのコンバットハッカーもおり、トリートの言葉を静かに聞いた後にトリートの言うとおりテロは成功しないと告げた。 サウロンは諦め、トリートとヒトナツはアドレスを交換して別れた。 1人悶々とするのはフーマである。 一応の依頼主であるフィクサーの娘にどう答えるか。 意気投合したとも言えない。 とりあえず、ヒトナツのメンバーが1人昆虫精霊と共に死んでいることに目を付け、彼女に全責任をなすりつけ殺人犯は死んだことにした。 何はともあれ全て丸く収まりシアトルは平穏な日常を継続することになる。 と、まあセッションはハッピーエンドを迎えました。 今回の情報システムはシナリオがサクサク進むのがメリットでしょう。 ただ、いわゆる歩き回って情報を集める形式が好きなプレイヤーからはあっさりしすぎてるのと、情報量が増えたのに少し不満を感じていたようです。 コネルールを簡素化して便利さを増したために交渉技能が生きなかったのも原因かとは思われます。 情報整理を支援するために情報カードは出すけど、コネの万能感を減らしても良いかもしれません。 時間はかかるけど確実なコネと不確実だが早いレッグワークと言うわけです。 あと制限時間を明確化すると緊迫感が生まれるよと聞いていたので公開したところ制限時間をフルに使うというゲーマーの技を炸裂されました。 やはり制限時間はあるけど砂時計の砂の量が解らない方が楽しいかなと思います。 次のシャドウランは年末か年明けですかねぇ。 |