第六世界では皆が人権について真面目に考えているらしく、無数の人権団体があります。 少し整理してみたいと思います。 本テキストはシャドウラン3rdのサプリメント『Loose alliance』を下敷きにしています。 ヒューマニスポリクラブ シャドウラン2ndのコンタクトにあった性で(なおかつ象徴的なイラストで)ザ差別主義者と言えばヒューマニスポリクラブなのではないでしょうか。 正直、最近まではこれを組織名ではなく思想名だと思っていました。 ところが彼らは真っ当な政治結社でした。これはシアトルのブラックヘイブン市長がヒューマニスポリクラブメンバーと判明した後にUCAS大統領選で次席、シアトル市長を2期努めたことでもわかります。 移民反対や有色人種排除を主張する団体と本質的には同じなのです。 このためにメンバーは世界中で非常に多く、支援者は更に多くなります。 とはいえ、全員が遵法的かと言うとそんなことはありません。KKK団のような組織ですので闇討ちやリンチなど枚挙に暇ありません。 もちろん、こういった暴発を政治的に利用する人種(ブラックヘイブンとか)はいますが、これは組織的な犯行ではないのです。 例えば、喧嘩でオークをうっかり殺害したヒューマニスメンバーを探す時にはただの町人が誰にも強要されずに彼らを隠し罪悪感も感じない。そんなことが起こり得るのです。 重要なのはヒューマニスポリクラブはメタヒューマンとの共存を望んでいることです。あくまでもヒューマンが支配者として存在する前提ですが。 サプリメントにとあるヒューマニスメンバーの演説が載っていますが、その内容が最近現実でよく見かけるヘイトスピーチで苦笑を禁じ得ません。 アラモス20K ヒューマン至上主義テロリストグループであり、メンバーの大半が指名手配をされている組織です。 5人の最高幹部が仲違いしながら運営しています。 “ナチ”遺伝子学者であり、古典的オカルト論者。 “トロール”ゴブリン化は治療可能な病気であると主張する第一世代のトロール。 “熱狂者”はアジア地区の指導者でミニストリーオブマンカインド(人類の牧師)を背後から操る。 “元老”はCASかUCASの政治家でヒューマンの政府による北米の統一を目指している。 “愚者”は覚醒の隠された理論を変質的に調べている。 初出が2ndのサプリである『Treat』だけにアメコミ感が非常に強いです。 彼らが他のヒューマニス組織の背後で糸を引いたり、直接指揮を取ったりしているようです。 ヒューマンネイション 社会的な影響力と富を持ったヒューマン至上主義の貴族的な組織です。 暴力やテロよりも地道な努力により社会を変革しヒューマンによる世界を実現しようとしています。 カリフォルニアのサイトウ将軍の背後にもいました。 悪名高いヤカシマと強い繋がりがあるともいわれます。 オークライトコミッター(ORC) 激怒の夜の直後にできたオークの人権向上組織です。 平和的な政治活動によるオークへの教育の普及や権利向上を求めている。 マザーオブメタヒューマン(MOM) メタヒューマンが幸せに育てるように活動している団体。 理想論的でなかなか活動が実を結んでいない。 サウロンの息子たち トロールを中心としたヒューマニス系組織をターゲットにしたテロリスト。 アラモス20Kのメタヒューマン版。 石工組合 ドワーフの互助組織です。 もちろん、フリーメイソンを下敷きにしています。 あくまでドワーフ同士で助け合う内向きの組織です。 グール解放同盟(GLL) グールの人権向上団体。 彼らの活動のおかげてグールの市民権が確保されている。 ご参考までに。 |