イモータルエルフ

シャドウランにはイモータルエルフという存在がいます。
これが何かといえば第二世界により優秀な従者を求めたグレートドラゴンがエルフを遺伝子改造して創ったとも、ドラゴンと混血した存在であるとも言われています。
そんなイモータルエルフの特徴は老化と病気に対する耐性を持ちます。
つまり寿命で死亡することがないのです。
何人かはイモータルエルフであることは確かなのですが、幾人か怪しげな存在がいます。
もちろん、若いイモータルエルフも存在はするはずなのですが
そのあたりの存在を考えるヒントに第4世界以前の生まれかそうでないかを見分ける方法がないかと思い怪しげな人達のイニシエイション階梯を抜粋してみました。

以下はシャドウランのサプリメントThreatsに掲載されていたイモータルエルフの解説です。

イモータルエルフ
第六世界には最低25人のイモータルエルフが確認されており、覚醒以後には生まれていません。
イモータルエルフになるには不死遺伝子がマナの強さにより活性化することによりイモータルエルフとなります。
ティルタンジェルやティルナノーグではイモータルエルフであることを確定させるための遺伝子検査法が確立されています。

なお、私の中で第四世界以前の存在であることが確定しているのが以下のメンバーです。
ハーレクイン、アラシア、アイナ・デュプリー、エイスン・オークフォレスト(ここまではアースドーンで明記されています。
"書記"エーラーン、シーン・ラヴェトリー、シェイラ・ヴラタベスカあたりです。

これらの比較検討で何か見えると楽しいですが。
なお、名前の横の数字がイニシエイション階梯です。名前の下の書名が出典です。

ちなみにジャックポインターで著名な魔法使いであるエリジャでイニシエイト階梯が3、ウインターホークで5、マーファンが5です。

ジェナ・ニフェイラ:12
Artifact unbound
ティルタンジェルの元プリンスで、一般選挙により敗退。
極度のエルフ至上主義者。
ティルナノーグ/シーリーコートの女王の教育係であるアラシアの娘。
現在はダンケルザーンからの形見分けにより手に入れた葉の書の研究をティルタンジェルで個人的に行っている。
これによりティルタンジェルにあるフッド山国有森のパターンを変化させ竜の森を再生しようとしています。すでに再生はかなり進んでおり多くの樹木は二元化している(=樹木の精霊が宿っている)ようです。

ジェーン・フォスター(HNフロスティ):11
Artifact unbound
第六世界で生まれた数少ない(唯一の?)イモータルエルフの一人。
父親は"書記"エーラーン、恋人兼師匠がハーレクイン。
現在はドラコ財団と協調しながらランナーとして生きている。

ルー・シェアハンド:10
Street Legends
元ティルタンジェルのハイプリンス。一般選挙により失脚した。
生まれに関しては場所時期共に不明。
現在は諸国漫遊しながら自身の目的のために暗躍をしている。イニシエイション階梯および第五世界以前にアイナやハーレクインと面識が無いことから第六世界近傍の生まれではないかと思われる。
資質に老化への耐性もありませんし。

ハーレクイン:24以上
Street Legends Supplemental
第四世界に生まれたイモータルエルフ。
第四世界では尖塔都市セレアサの大使として鮮血の森に滞在していた。
セレアサの誇る真紅の尖塔の騎士団の一員である剣匠にして理論魔術師。 また、対ホラー秘密結社である光を帯びし者の一員でもある。
第四世界では棘の儀式によりエルフ社会の中心であったエルフ宮廷(鮮血の森)の地位が失墜。
そこに台頭してきたのがエルフ王国ショサラでした。
ショサラは堕落したエルフ宮廷の地位を認めずエルフ文化の中心をセレアサに移すべきであると主張いていました。
セレアサが何故嘆きの尖塔都市と呼ばれるようになるかは不明。
そんな立場ですがハーレクインはアラチアへの批判を忌憚なく言っており、アラチアの恋人とも、同郷の誼であるとも言われています。

第五世界では悠々自適の放浪生活を行い、1854年フランスで酒浸りになっていたアイナ・デュプリーを偶然見かけたハーレクインは彼女を見捨てておけずしばらく友人のような、保護者のような、恋人のような関係を過ごす。

第六世界では同じイモータルエルフの”書記”エーラーンへの雪辱を晴らすために彼の隠し子であるフロスティを誘拐。
その争いで負傷したフロスティの面倒を見ているうちに恋人兼弟子という関係になり、この関係は続いている。

皮肉屋、持って回った言い回しを好む道化師ながら、前の時代のものを引き継ぐのではなく新たなる時代の者が成長し力を得ることに期待をしている。
これは彼のディシプリンである理論魔術師の思想である知識への敬意が表れた形ではないかと思われる。

過去の恋人であるアイナがアラチアによりホラーの住まうメタプレーンに封印されたこと知った時にはアラチアを、ゴーストウォーカーの暗躍でアイナが死んだと思った時にはゴーストウォーカーを襲撃した激情家でもある。

彼自身は世界を守るための騎士を自認しており異世界から侵略してくるホラーに対して日夜戦いを繰り広げている。

ヘスタビー:30以上
Street Legends
人類形態は30-40代のヒューマン女性の姿を取ります。
人類に敬意を払い融和していくことがドラゴンにとってメリットがあると主張しています。
自らダンケルザーンの後継者を名乗り、人類を家畜と見なすロフヴィルと対立を深め総力戦を行い敗北しました。
この戦いに踏み込んだ動機がロフビルと対立するグレートドラゴンアラメイズに誘導されたものであった為に、現在ドラゴン社会から追放されていますが、その信念に陰りはなく人類の中で融和を進めるために活動しています。

ロフビル:25以上
Street Legends
第六世界で最も年長で、最も強力で、最も富裕な黄金の鱗持つグレートドラゴン。
その果断なる経営戦略や攻撃的な性質、取締役会での強い命令は社員の恐怖の対象ですが、これによりライバルの一歩先を進んでいるのは間違いありません。
他のグレートドラゴンと異なりメタヒューマンの声(代理人)をおかず基本的にゼーダークルップの広報を通してメタヒューマンの姿で話します。
また、ゼーダークルップの支配域内であればメタヒューマンの姿で活動するようです。
更に必要と判断すればゼーダークルップのミスタージョンソン、ハンス・ブラックハウスの姿で現場に姿を現し自らランナーを雇ったりもします。

また、あまりにも有名すぎるジョークとしてゼーダークルップの社員はへまをすると社員のランチに食材として招待されると言うものがあります。
ロフヴィルにとって人類とは有用な家畜であるようです。このために不要な家畜を優遇することはありませんが、わざわざ食べる手間は取らないようです。
もちろんドラゴンの中にはメタヒューマンを好んで喰らう者もいますが、ロフヴィルにとってはそれも嗜好の1つと考えているようです。

最後にロフヴィルのスタイルを現す彼の言葉を記載しておきます。
「私が目的に決着をつけるために表立って交渉や戦いに動くとき、すでに勝利しているときなのだ」

アラメイズ 20以上
Storm front
ロフヴィルの兄弟である赤竜。
そもそも、イモータルエルフはロフヴィルに対抗するための兵力としてアラメイズが造り出した。
しかし、イモータルエルフの反乱を招きドラゴンの時代の終焉を招くことになる。
アラメイズ自身もロフヴィルとの決戦に敗れ命を失うことになる。

バタカッブ:10以上
Street Legends Supplemental
第五世界に召喚された自由精霊。
召喚者の支配から逃れてから人類をおもちゃとして生きてきたがダンケルザーンの教育的指導(1年と1日の間オークの肉体に封印される)を受けたのち汎人類主義に目覚める。
現在はイーボの取締役として人類をさらなるステージに進めてるために日々努力している。

レディブランシュ:10
Court of Shadows
ティルナノーグのシーリーコートの女王。
2010年頃に生まれたエルフ。
幼少期から妖精により魔法の手解きを受けており、高校時代になり、妖精の訪問が絶え自分の記憶に疑問を感じる。
その後シーリーコートを探してることで自分の出生を理解する。
2041年にティルナノーグの大統領であるライアム・オコナーと結婚する。
この結婚は30歳以上の年の差のある結婚であり、エルフ氏族のダヌー一族とオコナーの同盟関係を結ぶための政略結婚であったと思われる。
2043年にオコナーが失踪した後、アラチアやダヌーの後押しによりシーリーコートの女王に就任する。
ミスティックアデプトであり、最近では的確な政治技術によりシーリーコートを取りまわしている。

ロードセリンソル:18
Court of Shadows
シーリーコートの女王に仕えるチャンピオン(勇士あるいは近衛騎士長ぐらいのニュアンスでしょうか)です。
男性のアデプトでありコート最強の物理火力である。
その経歴は伝説の彼方に霞むほど長くチャンピオンの座にあり複数の女王に仕えてきました。
しかし、長年チャンピオンの地位にいただけあり権謀術数にも長けており、コートの全ての派閥と良好な関係を保持しています。

"クイックシルバー"ライアン・マーキュリー:8
10 Mercs
ダンケルザーンの弟子であり、彼の死後はハーレクインに師事しているヒューマン男性のドレイク。
フィジカルアデプトであるともミスティックアデプトであるとも言われている。
ダンケルザーンの生前には彼直属の工作員として様々な組織に潜入していたり、荒事をこなしてきた腕利きの工作員。
ダンケルザーンの死後ドラコ財団の実働部隊であるアセットインクのCEOとして活動し、様々な事件に関与し解決に導いていた。
自身がドレイクであることも含め最近はドレイク保護に力を入れている。
ドラコ財団の総帥であるナジャ・ダビアーとは恋人同士であったが、ダビアーがクラッシュ2.0で失踪し、彼女が帰還してから別れたらしい。
最近は様々な傭兵組織にメンバーを送り込み何かを探っているらしい。

アンネ・レイブンハート:8
Street Legends Supplemental
アレスの精鋭部隊であるファイやウォッチに所属していたヒューマン、女性の魔術師。
次期ナイトエラントCEOと目されていたがシカゴの昆虫精霊殲滅作戦の指揮を執り核弾頭を町の中で使用をした責任を取らされ左遷される。
その後ボストンで魔法探偵をしながらアレスCEOダミアン・ナイトの指示により昆虫精霊の軍事利用計画のために暗躍。
2070年代後半では複数のファイやウォッチの士官を昆虫精霊と融合させ、この罪により指名手配を受ける。
2080年のデトロイトにおける昆虫精霊とアレスの決戦ではアレスの昆虫精霊兵力やシャドウランナーを指揮しアレスの勝利に貢献した。

レインウォーカー:16
10 Mercs
女性のアダルトドラゴンでマーキュリーの腹心として活動している。
もともとはダンケルザーンの弟子であったが彼の死後マーキュリーに協力しアセットインクのメンバーとして活動してきた。
戦場では野戦指揮官として活動し、普段はマーキュリーの戦略指揮を手伝っている。
また、様々なドラゴンとの交渉調整を行う立場におり、彼女の影響でアセットインクが2070年代前半のドラゴンの騒乱に巻き込まれたといわれている。

カラニール:8
The Clutch of Dragons
虹色の鱗を持つ男性のドラゴン。
ロフビルに殺害されたグレートドラゴン、カルテンシュタインの息子と思われる。
レドモンドでレイニー山の火山灰に覆われた区域であるヴェガスに巣穴を構えている。
彼はグロウシティの清浄化を目指して活動していると言われている。
ウルビアとは共同でサーリッシュシー内に土地を持っていたりするために同盟関係にあると思われます。
グロウシティ内の汚染魔法使いカルト“アイソトープ”が彼に従っている。

ナヘカ:4
Artifact unbound
後数百年でグレートドラゴンの座に手が届くアダルトフェザードドラゴン。
元々はグレートドラゴンのムジャジに仕えていたが今は竜冥に鞍替えしている。
ハワイを拠点に竜冥の支援を受けヤクザを運用している。
いずれ、竜冥の地位を奪う腹積もりでいる。

以上を見るとイニシエイション階梯10と言うのが第六世界での達人の領域であるように見えます。
ドラゴンや自由精霊はそもそも強力であるため魔力の成長にさほど熱心で無いのかもしれません。

結局ドラゴンやイモータルエルフが魔法の達人なのは長年の時間を研鑽に費やしてきたことと彼ら特有のノウハウがあるためではないかと思われます。
このノウハウが第四世界でいうディシプリンの考え方なのかなーと思っています。

イニシエイション階梯10前後の人物は第六世界もしくは第5世界末の出身ではないかと思われます。
実は小説『クリムゾン』の主人公がエルフのヴァンパイアなのです。
この人第五世界で黒魔術系の魔術結社に加入しヴァンパイア化、その後第六世界になってエルフに変化したという人物。
これが可能なのであれば第五世界で生まれた人物が覚醒によりエルフになったり、何らかの魔力の儀式によりエルフとなることもできるのではないでしょうか。
つまりは、ニフェイラやシェアハンドが第五世界出身ではないかと言いたいだけなのですけどね。

一応ロードセンドリルは第四世界出身のイモータルなのかなーと思ってはいます。