ゴブリンに人権はあるのかという話から派生しシャドウランにおけるHMMVV感染者に人権はあるのかという話になりましたので少し整理をしようと思います。 とは言え、Dark terrorにだいたいの内容は載っているのですが。 なお、本稿における人権は他者(転じてメタヒューマン)と同じ市民権を得られるかとしておきます。 感染者の扱いは大きく分類すると4つに分類できそうです。 A:感染者を受け入れ彼らが暮らしやすい政策を取っている。 B:特別に受け入れ体制はないが、制限もない。 C:犯罪者SINの発行など限定的に市民権を付与している。 D:危険な害獣の扱いで場合によっては賞金をかけられる。 このような分類でA~Cは人権があると見なし、これが35ヶ国なのでしょうか。 とは言え、特別な法整備をしなければ感染者はメタヒューマンがウイルスに覚醒した存在ですのでBにに落ち着くと思われるのですが大多数の国では人権がない=感染した時点でDの扱いになるということなのですね。 ちなみに現実の国連加盟国がだいたい200国なのでいかに少ないかが良く分かります。 特に大国はせいぜいフランスぐらいなことを考えると根の深さを感じますね。 まあ、大国の意思=国連の意思と考えれば当然かもしれません。 ちなみに以下の諸国は4thのクリッターサプリ『Running Wild』で親メタヒューマン国家リストと同じもので『Dark terror』に詳細が記載されたものをまとめました。 では、Aから順次国家を案内していきたいと思います。 A アサマンド アフリカのグール王国であるアサマンドは感染者の故郷と呼ばれる感染者のための国家です。 2030年に現在の女王が辺り一帯の領有化を宣言しアサマンドは成立します。 周辺国家の武力的な反発を国境線で押し返したことにより実効的にアサマンドを成立させます。 そして、近傍のダイヤモンド鉱山の開発を知性を失ったグールの力で開発しゼーダークルップを抱き込み企業法廷に国家として承認させます。 国連はグールがメタヒューマンを食べるのを止めれば承認するという平行線状態です。 国民のメタヒューマンの99%が感染者であり、そのうちの1/3が魔法使いであるという強力な覚醒国家です。 このために都市計画からして感染者フレンドリーで銀や木を建材に極力使わないようにしたり、日光を避けるために窓をつけず閉塞感をなくすためにディスプレイを配置するなどしています。 更に地上を歩かなくても行き来できるように地下道が張り巡らされています。 とはいえ、食料問題は深刻で死刑囚や死体の輸入や人の血液を素材にしてみれば食料の開発など様々な軋轢をうみながら感染者ファーストの活動を行っています。 アマゾニア 覚醒国家であるアマゾニアですが、感染者に対して特に友好的な政策はとっていません。 ですが、現在はアズトロンとの戦争中と言うこともありレジスタンスの人喰い部隊を組織することで食料問題に対応しています。 とは言え永遠に戦争を続ける分けにはいきませんので終戦後に戦場の英雄がどうなるのか興味深いところではあります。 アズトロン ブラッドスポーツの犠牲者や生贄に捧げられた者、献体などにより食料が賄われていると説明されています。 実際には人が喰える職場(いわゆるブラックオプ)の斡旋により賄っているのが実情のようです。 フィリピン 国家としては特別に動いてはいないのですぎ政治派閥としてグレートドラゴンのマサルがいます。 彼にとってメタヒューマンを食べることに異常性はなく、感染者の支援をしており無数の感染者が庇護下にある状態です。 特にマサルは全ての覚醒種の権利確保を志しており平和裏な独立をめざしているようです。 フランス ここでは感染者は治療するべき病気であるとの認識から強制入院をさせられ治療されます。 B チェコ共和国 利点もなければ制限もない国です。 ただ国民の反感染者感情からの感染者狩りなどもありなかなかに生きていくのは大変そうです。 カルフリー ここも特別扱いしない国ですが、ストリートシーンではバンパイアブームが起きているとか。 バスク国 フランスとスペインのバスク地方が企業の陰謀で独立した国家。 企業の管理化での独立を推進したメンバーの一人であるホデイ・アリスタが人権憲章に感染者を混ぜたことで感染者にも人権はあるが、市民からは狩るべき対象とみなされている、と。 アリスタは若返り処置を行っているか、レンフィールドか、感染者などの疑惑もある。 C サーリッシュシー議会国やヤクート ここでも感染者は治療するべき病人として扱われ管理のために犯罪者SINが発行されます。 D CASやUCAS 感染者は害獣として賞金をかけられています。 他の国について明記はありませんがおおむね似たような扱いなのでしょう。 では第六世界におけるもう一つ主体であるメガコーポはどうでしょうか。 その多くは有益なために権利を保証していると言った感じです。 毒に対して耐性があるから危険な化学薬品の製造に従事させたり、力に溢れて暗示があるからダイヤモンドの採掘をさせたり、その特異な遺伝子変化を研究したりなどです。 ナノテクノロジーの若返り処理は感染者の遺伝子研究から生まれた技術のようです。 このような観点から見るとイーボの言う人類の可能性というのもあながち妄想ではないのかなという気がしてきます。 |