先日例会で初シャドウラン5thを体験してきました。 GMしていただいた神音さんに多謝です。 PCは以下の5名。 アリス・リデル(女性、エルフ、24歳) 混沌の導師精霊を持つ女性。 アグレッシブな幻影使いといった不思議な感じのキャラクター。 アーキータイプだから仕方ないですが。 レイチェル(エルフ、女性、24歳) ガンスリンガーアデプト。 トリガーハッピーなガンマン。 ライフルで脅威的なまでにワンショットキルを繰り返す。 クリスティーナちゃん/クリスティン(トロール、男性、25歳) オカマのライトサイバーなエンフォーサー。 上流住まいのセレブで男性で美しければ(魅力が高ければ)年齢は気にしない。 戦闘力も高い。 エクス(ヒューマン、男性、17歳) 自由なテクノマンサー。 クリスティンと同居か死なら死を選ぶ男。 美少年。 ブル(ヒューマン、男、40歳) ノンサイバー、マンデイン、エッジ8の元警官の探偵。 今回はみんなの後ろについて歩いていただけ。 PC達は馴染みのフィクサーであるセルゲイから仕事の依頼をしたいとダウンタウンにある馴染みのレストラン「トール・トロール・ダイニング」に呼び出されます。 手持ちの怪しい一行は快諾し、店に。 セルゲイと合流し食事が出揃ったあたりでセルゲイが電話を受けます。 「こいつは迷惑料だ」と告げセルゲイは5000N\入ったクレッドステイックを机に置きバルコニーに向かいます。 たかだか、中座の迷惑料にしては破格の金額に違和感を感じますが、貰えるものは貰おうとスルーします。 セルゲイはバルコニーに出るとハマキに火をつけます。 その瞬間セルゲイの頭は弾け飛び、同時に店に飛び込んだギャングがセルゲイに鉛玉を打ち込みます。 唖然とする一行に対してギャング達がPC達に銃口を向けます。 唖然としながらもスナイパーのレイチェルだけはセルゲイが狙撃を受けたことに気づきます。 とりあえず、降りかかる火の粉を払うために迎撃する一行。 軽く撃退して身ぐるみをはぐか迷っているとサイレンの音が聞こえてくる。 作意を感じながらもセルゲイのコムリンクとギャングの一人を確保してブルのアジトに引き上げる。 アリスの脅迫によりギャングは滑らかにしゃべり始める。 彼らはRと名乗る男の依頼でセルゲイの暗殺を試みたらしい。Rが誰かは彼らのボスしか知らない。 PCを攻撃したのはテンションが上がったから。 本来ならチンピラの身柄と交換にRの情報をギャングのトロールキラーと交渉するべきでしたが、欠片も思いつきませんでした。 レイチェルが警察に情報を求めたところ、おざなりの捜査しかしていないことと必要ならセルゲイの死体を引き渡すと言われます。 またクリスティーナちゃんはサウロンの息子たち(トロールテロリスト)から、セルゲイ暗殺とギャング誘拐がネットテレビで流れていたと聞かされます。 またセルゲイは最近はフーバーと呼ばれるフィクサーと対立関係にあったようです。 そんな感じで運が悪かったなで終わろうとした矢先にトロールダイニングのマスターから連絡が入り、話を聞くことに。 彼がセルゲイから預かった信託金である5万N\の半分をセルゲイの隠し子に、残り半分をPC達の報酬として今回の事件の真相を探って欲しいと依頼を受けます。 なお、店の改装はギャング保険で片付いたそうです。 とりあえず、セルゲイのコムリンクを調べるエクス。 内部から出てきたのは興味深い連絡先。 有名なシャドウランナーであるブッチ(レドモンドの女医、ストリートドク)、ハニベル(グールのハッカー)、ライザー(シアトルで十指に入る暗殺者)と、息子と思しきスノホミッシュの寄宿学校に通う学生の名前。 更に暗殺者直前にセルゲイに連絡をしたのはライザーであることがわかります。ライザーのイニシャルはRと言うことで俄然ライザー犯人説が強くなります。 またレドモンドにあるセルゲイのセーフハウスの所在地を手に入れます。 この3人のランナーですがシャドウランのサプリメントの情報が投稿されているという設定のジャックポイントの常連でサプリメントにもよく名前の出てくる有名人です。 悪手とは思いつつライザーと会いたいなーとか思いつつ調査を進めます。 ここでアリスがアストラル投射により襲撃をしてきたギャング団のトロールキラーに向かいます。 ところが警備の精霊に発見されてしまいます。 ギャングのウォッチャーから拉致したギャングメンバーとアリスの安全を求められ渋々同意します。 帰り際にウォッチャーは俺たちはもうライザーに関わるつもりはないと依頼主がライザーであり、これ以降手を引くと情報提供を受けます。 また、エクスはクリスティーナちゃんの運転で(貞操の危機を感じながら)セルゲイのセーフハウスを調べに向かいます。 入り口のセキュリティーはセルゲイのコムリンクで通過し部屋の前につくと二人の女性がいます。 エクスは迷ったうえでセルゲイの身内と言った感じで話しかけます。 二人は友好的に名刺を差し出します。 一方はレンラク査察部のタチバナ・トモエ。 もう一人の「エルフの女はしばらく取り出した名刺を眺めた後、一部を塗りつぶしてにこやかに手渡してきた」でそこには、MCT査察部 ●3課 アレッシア・グリーンスリーヴスとある。 もう明らかなミツハマ魔法研究13課(MMR13)のメンバーなわけですよ。 更に言えば前者はレンラクレッドサムライの渉外部隊のようです。 MMR13と言えば単体で守備小隊を蹴散らすとか、仲間意識が高く、身内に何かあったら社の利益を度外視して動くとか言うやばい人たち。 レッドサムライは言わずと知れた第六世界最強の警備ユニット。 現場であうと死を覚悟するべきそんな人たちです。 二人を伴い室内に入ると2000年代のオールドサーバーがオーバークロックで稼働しており、サーバーから謎の砂のようなものがこぼれ落ちています。 二人と情報交換をするエクス達は彼女達はセルゲイに仕事を依頼していましたが、セルゲイの成功率があまりにも低くけじめをつけさせることになったと告げます。 セルゲイはそれを受け入れ、息子が自分とは無関係とするように依頼し二人はそれを認めたようです。 意外なことにセルゲイはライザーにフーバーの暗殺を依頼しています。 ところが、ライザーが狙撃したのはセルゲイと謎は深まるばかり。 二人はPC達に依頼したいことがあると言われ、夜にダンテザインフェルノで待ち合わせをして別れます。 同刻、ブルとレイチェルはセルゲイの息子に信託金の半分を渡しに向かいます。 息子は本当にセルゲイについて知らずに特別な追加情報はありません。 冷静になって考えると彼が本当にセルゲイの息子なのか確認していませんでした。 まあ、仮に違っても誰も困らないから良いのか。 ダンテザインフェルノでPC達と二人組の打ち合わせが始まります。 どうやらフーバーの妨害によりセルゲイが失敗続きだったらしくフーバーの暗殺も彼女達は狙っています。 ところが、色々な事情からフーバーに対して正規部隊を動かしたくはないらしくPC達に暗殺をお願いしたいようです。 更にフーバーはここ半年ほどで名前が売れ出したフィクサーで、半年の間に何度か殺されているのにしばらくするとまた姿を現します。 また、セルゲイはCFDについても調べていたようです。 調べていた資料としてサプリ(StolenSouls)をそのまま渡された時は一瞬読めなくなりました。 意外とテンション上がってる自分がいて面白いなーとおもったり(笑) ここまで話された以上受けないわけにもいかずPC達は仕事を引き受けます。 あとでネタ晴らしで聞きましたが、この二人はオメガドーンのメンバーとして二人の粛清を計画していたようです。 彼らも社には内緒で動いているためにランナーに依頼をした形のようです。 オメガドーンはメガコーポの精鋭部隊(今回出てきたMMC13やレッドサムライ、神の武士、ファイアウォッチなど、レオパレスガードが入るかは不明)のサークルであるテロリスト。 会社の枠を超えて企業社会に相容れないクズやあまりにも枠を踏み越えた連中を処刑する組織。 第六世界有数の危険な組織です。 この時点でフーバー=セルゲイ説や、セルゲイが自分の意識をアップロードしての偽装自殺など色々考えますが、納得いく結論は出ません。 翌日ブッチのところに向かうエクス以外。 念のためにレイチェルはセルゲイの死体を引き取り身元鑑定を行うことにします。 ブッチの元にオメガドーンの二人から協力要請が入っており、セルゲイがCFDであった事実とかなりの末期症状だったことを告げられます。 セルゲイの死体の鑑定には少し時間がかかると告げます。 同刻にセルゲイのセーフハウスに向かったエクスは巨大なサーバーが停止していることに気づきます。 内部のデータはすでに転送されておりテクノマンサーとしての嗅覚により転送先を特定します。 そんな際にブッチがコンピューターからこぼれ落ちた砂に関しての問い合わせがあったためエクスが採取してドローンで送ります。 ブッチはそれを分析してセルゲイに感染していたCFDマイクロマシンであると断定します。 更にフーバーが指揮下においていたマトリックスギャングの本拠地がサーバーからのデーター転送先が一致したために拠点襲撃を決意します。 精霊の隠蔽のパワーで姿を隠しますが、扉を開ける必要からレイチェルの姿が現れてしまいます。 それに気づいた警備用のスティルリンクスが侵入に気づきます。 ところが、エクス、複合体である操り人形によりスティルリンクスは再起動を実施し、その間にPC達はスティルリンクスの設置された1階を通過し、2階に進みます。 2階には巨大なサーバーとEVOのロゴが入った警備服を着た警備員が二人。 エッジで加速したレイチェルが確実にワンショットキルを実施していきます。 サーバーも破壊し戦闘終了後にサーバーのディスプレイにノイズ塗れのセルゲイの顔が移ります。 「馬鹿な男だ。私の支配を嫌い死ぬとは。どうだお前たち私に協力しないか、金なら」 といったところでクリスティーナちゃんの斬撃がほとばしりフーバーは完全に破壊されます。 結局セルゲイはライザーに自らを暗殺させることでフーバーと差し違える道を選んだのです。 フーバーのアジトに隠されていた大量のBTLはクリスティーナちゃんがコネのマフィアコンシリエーリに売却しかなりの利益をあげましたとさ。 セルゲイの息子はフットボールの有力選手の道を歩みますが、フットボールプレイヤーはナノテクとは切っても切れない関係にあり、彼がCFDにかからないことを祈ります。 ちなみに、GMも言っていましたが今回のフーバーはCFDやAIの常識に反する存在でしたが、このあたりはルールでも何でもとあるので新種のCFDで問題はなさそうです。 まあ、そんな訳で初シャドウラン5thを遊んだ訳ですが非常に楽しませていただきました。 私はオフィシャルネタ好きなのですが今一つうまく生かせないので今回のシナリオは大変参考になりました。 ワールド濃いめで新人さんには申し訳ないな~とは思いましたが、それはそれとして密度の高い世界観は本当に楽しめました。 私もがんばらねばなりません。 |