シャドウラン/アースドーンは同一世界ですが、そのクロスオーバーネタはGM向けのものが多く初期作成のPCに適用しにくいものです。 そこでアースドーン的なバックグラウンドを持ったPCをシャドウランで使用する方法を考えてみます。 なお、本稿は私の純粋な思考実験であり以下に書いた設定が全ての卓で使用できるわけではありませんし、公式性を持つものではありません。 使用前には必ずGMへの確認をお願いいたします。 どのような存在が第四世界との知識や接点を持ち得るかとルール的な方法を考えていきます。 1.不死者である 第六世界でオフィシャルに第四世界以前から生きている存在と言えばイモータルエルフ、ドラゴンあたりが一般的です。 PCとして彼らを使用できないでしょうか。 ドラゴンをPCで使用するのは現実的ではありませんので、イモータルエルフもしくはそれに類する存在を検討します。 イモータルエルフはデータ的には『耐性:老化、病気、感染症、毒』のパワーを持ったエルフのようです。強力な存在が多いのは長生きしているからと割り切ってしまえばメタバリアントやHMVVキャラクター辺りに準じた処理で実装しても問題はなさそうですね。 そもそも、イモータルエルフとは第二世界においてエルフををより優秀な従者として強化するためにドラゴンが行ったエルフ×ドラゴン混血プロジェクトの産物です。 プロジェクトリーダーは先日亡くなったアラメイズ御大(合掌)。きっと昔はおだやかな人格者だったのに度重なる裏切りであんな荒んでしまったのでしょう(妄想)。 それはさておき。 つまり、ドラゴンの不死性を他の種族が継承することは可能なわけです。 エルフ達が反乱を起こし、ドラゴンの時代を終わらせた関係でグレートドラゴンにとってドラゴンハーフを生み出すことは重大な禁忌となっておりアースドーン時代でもドラゴンハーフ(ドラゴンキン)の一族は魔法都市イオポスのディネイラスタス一族のみと言われています。 後はトウスラングのシルティス家にドラゴンの混血があると噂されているとか。 ドラゴンキンの特徴は生得のアストラル視覚と暗視、魔法使いの能力、知覚と意志にボーナス、ドラゴンっぽいちょっとした外見的特徴となっています。 この辺りの再現はチェンジリングの資質群を利用すれば良いでしょう。 あとは第四世界由来の知識やイモータルエルフやドラゴンへのコネなどでしょうか。 コネには5tHのランファースター掲載の資質高級住宅街の友人が必要ですが。 2.秘匿されし血脈 第六世界になり魔力が帰還したと言われていますが、第五世界でも全く魔法が使用できなかったわけではありません。 魔術結社のブラックロッジやオルドマキシムスは第五世界でも魔力を保持しており大規模な儀式や生贄により足りない魔力を補完し魔法を行使していました。(バチカンも密かに伝承されていたようですが。) 彼らであれば秘伝として第四世界の知識を保持している可能性があります。 これに従い実はアースドーン時代の自分のキャラクターが組織の創設メンバーの1人でシャドウランのキャラクターがその末裔とかはありではないかと思います。 この場合は結社への所属が必要になるでしょうか。 .カーラ的方法論 第四世界では記憶と能力の継承を行うことができました。 ただ、トウスラングの族長クラス(シヴァラハラ/ラハラ)と異界魔術師の秘密結社ぐらいしかやっていなかったので何か凄い副作用があるのかもしれませんが。確かに元の人格が主体になっても別人の知識と経験が融合したらもう別人ですよね。 それはさておき、アーティファクトにより知識を継承している存在はありかと。 能力は世界の魔力が低い性とか言っておけば良いのではないでしょうか。これもやるなら知識技能ですかねー。 .ダイイングメッセージ カーラ的方法論の亜流として、家に伝わるアーティファクトがご先祖さまの魂を宿していて色々言ってくるとかならクロスオーバー的な遊び方ができそうです。 これの場合、GMから仕掛けることが可能で良いですね。 5.時の旅人 シャドウラン/アースドーン共通の特徴としてタイムスリップや瞬間移動はできません。 ただ、未来へのタイムスリップを擬似的に行うことは可能です。ほんの数光年宇宙を旅するだけで互いの主観時間はずれます。これが別のメタプレーンならどうなのでしょうか。 時間の流れの違うメタプレーンもあるのではないでしょうか。 第四世界ではホラーの脅威から逃れるために都市ごとプレーンシフトした忘却都市パーレインスがあります。シャドウランでも精霊の門のパワーを使えば生身でメタプレーンに向かえます。 あえて魔力の無い時代を避けたのか、迷い込んだのかは不明ですが、その第四世界からの生き残りも可能ではないでしょうか。 6.ホラーに魅入られた血脈 第四世界での代表的な敵であるホラー。 それらに魅入られた人々はアースドーンでの重要なテーマです。 柘植めぐみさんの小説『黎明の勇者』で血筋に印をつけるホラーが出てきました。このようなホラーに魅入られた血脈などはどうでしょうか。 イモータルエルフのアイナ・デュブリー(ドラコ財団副長)は第四世界で印をつけられたホラーと第六世界で決着をつけたりもしています。 そして、精神的な不利な資質やグレムリンの資質を取るとまるでホラーによる妨害や精神攻撃を受けているように見えるという即席感も魅力的です。 シナリオフックとしても使えそうですね。 7.自由精霊 自由精霊なら第四世界から生きていてもなんらおかしくありませんね。 と、つらつらとまとめてきましたが、フレーバー以外の何者でもありませんね。 PCじゃなければホラーの眷属とかもありですね。 こんな発想もあるよと言うことでよろしくお願いいたします。 |