シアトル独立



2078年にシアトル市長に就任されたポッター女史。
彼女が就任中にシアトルのUCASよりの独立を決定します。
彼女の経歴なども含めてシアトル独立について追跡してみます。

コリン・ポッター
31歳(2078年時点)、女性、ヒューマン
カリフォルニア自由州南部で生まれ育ち、スタンフォード大学で政治学を専攻し学位を取得。
その後ホライゾンに入社しNANを中心に政治的なキャンペーンプロモーターを務める。
今回の市長選挙は当初出馬していたのはカリスマアソシエーション社の副社長ハワード・キャノン。
ところが彼が選挙活動中に凶刃に倒れたために彼の選挙マネージャーを務めていたコリン・ポッターが故人の遺志を継ぎ出馬。
感動的な演説により支持基盤を固め、見事シアトル市長に就任したという人物。

というのが、SINに登録されている情報となります。

実際のポッター女史はホライゾンの諜報社会操作グループであるドーキンズグループのメンバーであり北米で暗躍してきたのは間違いないようです。
ドーキンズグループは高位イニシエイトした社交アデプトの集団らしいのでポッター女史もアデプトの可能性はあります。
そんな彼女がキャノンよりも今回の市長選挙にふさわしいと抜擢され前述のような状態となったようです。

当然ながらポッター女史の背後にはホライゾンがいます。
そしてホライゾンにPR活動を委託しているアレスもポッター女史の支援についています。
更にシアトルへの影響力を高めたいプエブロ企業評議会もポッター女史を支援。
結果的にポッター女史が一番無難であろうという世論を形成しきったホライゾンの勝利であると言えるでしょう。

ちなみに彼女は国務長官として自分の腹心である"チャック"チャールズ・ベールをホライゾンより連れてきています。
彼はかつてアマゾニアとアズトランの戦争の和平を取りまとめた凄腕のネゴシエーターのようです。

当初は平穏に市長業務をこなしているポッター女史ですが彼女のミッションとして元からシアトル独立があったのではないかと推測されます。
そこで2080年7月にデトロイトのブラックアウトが起きたタイミングで彼女は動きます。
アレスと同盟関係にあることを考えるとブラックアウトの発生をドウキンズグループがつかんでいた可能性は高いのではないでしょうか。

デトロイトがブラックアウトして情報が遮断され社会不安が広がったタイミングでポッター女史はシアトルの独立の是非を問うサミットを開催します。
その参加メンバーは以下の通りです。

合同企業評議会より
ブレンダ・リード(アレス)
トーマス・ミランダ(ホライゾン)
タクト・ナカガワ(レンラク)
デヴィ・タオ(環太平洋共栄会/五行)

近隣国家代表
ジョン・アバナーシー(サーリッシュシー評議会)
カール・デリック(UCAS)
マーガレット・テレストリアン(ティルタンジェル)
シードラゴン(グレートドラゴン)

UCASのカール・デリックを除くと基本的にシアトル独立派で固めた安定の布陣です。
これにより有識者の意見としてシアトルは独立するのが妥当であるという世論を進めていきます。

ちなみにシードラゴンとあるのはコードネームとかではなくグレートリヴァイアサンであるシードラゴンさんのことです。
彼女が何のためにシアトル独立を支援しているかは不明です。

この独立の流れについてなのですがシアトルはいままでもUCAS派と独立派が議論を戦わせてきた土地柄ですので違和感はなにもないわけです。
このUCASに所属するメリットは下記の2つになるようです。

1.UCASによる安全
2.経済的なメリット

逆に言えばこれらが脅かされた場合独立派が勢いを持つことになります。
今回のデトロイトブラックアウトからUCAS各都市のブラックアウトに伴いケベックやNAN諸国の侵略を受けます。
これによりUCAS所属であることが安全保障上のリスクとなってしまったのです。
更にUCASのAA企業以上に対する治外法権の撤廃が後押しをします。
メガコーポの経済活動の恩恵を強く受けているシアトルにとっては治外法権撤廃によるメガコーポの撤退は都市の崩壊を呼びかねない状況でした。

この不安定な状況でシアトルの防衛に要であるジョイントタスクフォースがシアトルから撤退。
これが最後の一押しとなりました。

この失われた防衛力を補うためにオムニスターがシアトル防衛軍のトレーニングを申し出ます。
オムニスターは軍事力のローンスター、救命医療のドクワゴン、魔法技術のマナダインの3社が合併したメガコーポです。
もちろん、彼らの背後には企業法廷が支援をするためにてぐすねを引いています。

そして12月21日にポッター市長とグレートドラゴンのシードラゴンが会談し、独立を後押しします。

当然ながらNAN周辺諸国も独立した場合の友好を約束します。

かくして、2080年12月28日シアトルは自由都市としてUCASから独立を宣言します。


参考文献

また、主な参考文献は以下となります。

カッティングエース/Cutting Aces (Deep Shadows Sourcebook)
ブラックヘイブン無き後の選挙戦の解説があります
ポッター市長の略歴などはこちらです。

トロッグのすべて/The_Complete_Trog(Runnner Resouces)
上述の選挙戦の結果ポッター市長の市長就任とその際の状況の解説です。

Shadowrun: Free Seattle (Adventure)
シアトルの独立の是非を問うサミットに伴うランを扱ったシナリオ集です。

Shadowrun:Cutting Black (Plot Sourcebook)
デトロイト動乱やブラックアウト、シアトル独立などの詳細が書かれたサプリです。

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