レイドガール

久し振りのシャドウラン、久し振りのGMをサークルの例会でやってきました。
シナリオは一見簡単そうだけど蓋を開けてみると的なシナリオ構成にしてみました。
が、油断は誘えませんでした。

ではPCの紹介からしていきましょう。

静/セイ(エルフ、女性、自称20歳)
自作キャラ、職業は峰藤子、もとい女スパイらしい。
ヘビーサイバーでハンドガンとモノフィラメントウイップ、交渉力が武器。

アクセル(トロール、男、33歳)
データはアーキータイプのバウンティハンター。
渋く足で情報をかき集めていました。
NAN出身

タケルン(オーク、男、18歳)
データはアーキータイプのストリートサムライ。

イカヅチ・ミカヅチ(エルフ、女、33歳)
データはアーキータイプのガンスリンガーアデプト。
とりあえず喧嘩っぱやい男前アタッカー。
無駄に敵を量産していました。

シナリオの都合上フロントにエルフを出して他二人がバックアップで情報収集する形となりました。

さて本編をご案内します。

シナリオはアクセルの元に幼なじみであるオークでイーボのジョンソンであるフジワラから連絡がはいる。
頼みたいこともあるから飲みに行かないかと誘われます。
フジワラは子供の頃NANでアクセルと共に育ち企業に加わる道を選んだ男です。
道が光と闇の両極に分かれても二人の交友は変わらず続いています。
二人はメタ差別が少ないシアトルダウンタウンの馴染みの串カツ屋に19時に待ち合わせをすることになりました。
世間話をしてしこたま呑んでから仕事の話に移ります。
人捜しを頼みたいことも言うのだ。

彼は今イーヴォの火星テラフォーミングプロジェクトの渉外担当をしている。
そのプロジェクトの牽引役である理論物理学者が「自分以上に天才的」で「彼女がいればプロジェクトを10年短縮できる」逸材を見つけて引き抜いてきたらしい。
彼女を同僚が気晴らしに連れて行ってくれた娼館オルガズティールームで見つけたらしい。
彼女には支度金を渡しているにも関わらず連絡が取れなくなった。
彼女の所在を探し連れてきてもらいたいとのこと。
もちろん、不慮の事故で死亡しているのであればそれはそれで仕方ないが証明できるものを確保してもらいたいとのかと。

気乗りしなさげなフジワラにアクセルが水を向けると彼は才能を信用しておらず引き抜き自体に懐疑的だという。
ただ、筋は通して貰わないとな、と締めくくる。
せっかくなので引き受けたアクセルは早速動き始める。
下見がてらにオルガズティールームを見に行く静は所在地にお洒落な喫茶店があることに驚きを感じつつ店に入る。のんびりとお茶を楽しむが特に不審な動きはない。
ウエイトレスに娼婦の名前を出しても知らないらしい。
ひとまず、フロアマネージャーに交渉を仕掛ける静。
静の色香に騙されたフロアマネージャーはオーナーが偏屈で金を積むか紹介が無いと会わないと教えてくれる。
そして、彼は裏の店の女の子は知らないらしい。

同刻、イカヅチは港湾労働者に娼婦を知らないか訪ねる。自分の彼氏を寝取った女で探しているとして。
ダイス目が炸裂したこともあり、マッチョなトロールはそれを信じて友達からプヤラップ地区のデイジーチェーンで良く目撃されていることを教えてくれる。
タケルンは警察に娼婦の死体が上がっていないかを確認する。
続いて金を持ってオルガズティールームに向かうイカヅチ以外。
オーナーのオルガはいかついトロールの女で目的の娼婦は店をやめておりどこにいるかは知らないと告げる。
そして、あの子はエンシェンツのメンバーだからエンシェンツに聞くと良いと教えてくれる。
一応対象の娼婦と仲の良かったオークの娼婦を紹介してもらいタケルンが話を聞きに行く。
対象には彼氏がいて彼氏はプヤラップに住んでいると聞けたぐらいで、タケルンはしばらくしてからスッキリした顔で店を出る。
一方デイジーチェーンに向かったイカヅチは店の近くにいたエルフに娼婦を知らないか聞いてみる。
ここでも嘘をついて情報を求めるが判定は失敗。
これ幸いとGMはこのメンバーはエンシェンツのメンバーであるとして、エンシェンツにイカヅチへの警戒情報が流れる。

この軽いトラップがこの先の流れに大きな影響を及ぼすとは想定外でした。

ちなみにデイジーチェーンはバーらしく夜にならないと開店しないらしい。

続いて、夜にデイジーチェーンに向かうイカヅチ。
ウエイトレスに娼婦を知ってるか聞いてみると常連だけど最近は来てないとの返事。
ふと見ると昼間のエルフがイカヅチを指差してウエイトレスに何かを聞いている。
それを見たイカヅチは相手に近づき、娼婦はいたかと問いかける。
ハードボイルドな心意気に応えるために、相手のエルフは「あいつはお前なんか知らないらしいぜ、とっとと消えな」と告げる。
よく見ると仲間とおぼしきギャングが20人近くいることに気がつきイカヅチは渋々撤退をする。

その後面面は色々情報を集めるが所在は掴めない。
エンシェンツが複数の部隊に別れ対象の娼婦の部隊がデイジーチェーンを根城にしている確証を得る。
また、対象の娼婦をカッターズの下部ギャングエクスプロージョンがアレス絡みで探しているとの情報を得る。
エクスプロージョンの根城にまたイカヅチは単独で乗り込み結果的に挑発だけして帰ってくる。

次の日の夜に面が割れていないのを良いことに静はデイジーチェーンへと食事に行く。
何故かそれについてデイジーチェーンへ向かい店の前で仁王立ちするイカヅチ。
それを見つけて店からエンシェンツが飛び出してくるとバンに飛び乗り一目散に逃げ出すイカヅチ。
しかし、エンシェンツは誇り高きゴーギャングである。
迷わず愛機のバイクに飛び乗り追跡に移ったのが8人。
しばらく、カーチェイスをした後、降伏したイカヅチはエンシェンツにガソリン代として400ニュー円支払い見逃してもらう。
エンシェンツはその金を持って店に戻ると盛大に奢り始める。
ちゃっかりとお相伴に預かる静。
そして、朝まで宴会に付き合い、対象の娼婦が最近店に顔を出していないことや、その彼氏がシアトルを離れていること、イカヅチからカツ上げしたのがこのチームのリーダーであるガンフーマスターであることなどを知る。
ちゃっかりとガンフーマスターとはアドレス交換もしている。
店が閉まった後、誰かの部屋に転がりこんで寝技を仕掛けようか悩んだものの情報はなさそうだと判断して寝技は諦める。

翌朝、タケルンがエクスプロージョンを張り込むことにしました。
実はここからシナリオのイベントが連発してどんどんPCの状況が悪くなる予定でその引き金はエクスプロージョンが引く予定でしたのでギリギリ間に合ったと言えます。

エクスプロージョンは娼婦のデータジャックを利用してデータを受け渡しをしていたようです。
ところが、娼婦がいなくなり大いに慌て探し歩いていました。
そして、今朝エクスプロージョンは娼婦がフィニガン系の病院に入院していることを突き止めました。
さすがにフィニガンと事を構えるのを嫌ったエクスプロージョンですがカッターズに相談したところ発破をかけられ、装備品まで提供される始末。
やるしかないと昼過ぎにエクスプロージョンは病院襲撃を実行します。
もちろん、これは監視していたタケルンの目撃することとなります。
タケルンは直ちに仲間に情報を伝えます。
静はガンフーマスターにエクスプロージョンの動向を伝え自分たちが実は娼婦の護衛としてイーヴォに雇われていると告げ、彼女の所在を確認する。
アクセルはイーヴォのジョンソンに増援を依頼し追加でランナーチームを雇い入れてもらう。

正直GMはここで安心をしていた。
PCはエクスプロージョンに先駆けて病院に駆け込み娼婦を逃がして任務を達成するだろうと。
だがGMはイカヅチのプレイヤーをなめすぎていた。
イカヅチはエクスプロージョン総勢20人の前に仁王立ちをして遮蔽も取らずに啖呵を切ったのです。
仲間達はイカヅチを囮に背後から銃撃を浴びせたことを書き添えておきます。
一応GMの甘さとダイス目でイカヅチは死にませんでした。
エクスプロージョンはボスがアクセルの狙撃により死亡し逃げ散りましたとさ。

楽しかったですが非常にままならないセッションでした。

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