太陽の使徒達

半年ぶりのシャドウランのマスターをしてきました。
今回は比較的バカなシナリオをコンセプトに皆さんにはひどい目にあっていただきました。

今回のシナリオに挑む光の騎士達は以下の5名です。

ウツロ、ヒューマン、男
元刑事のサイバー戦士。
金賀組の若頭の一人である重田祐馬とは悪友。

ダン、ヒューマン、男
ガンスリンガーアデプト。
ダイスプール20の腕が猛威を振るう。

ジャン・ジャック・ルター、エルフ、男
キリスト教様式の魔法使い。
悪魔払いの傍らランもこなす。

コメマックス、AI
自称健康促進ロボット。体に悪いこと(酒、煙草、ドラッグ)はやんわりと制止する。
ただし、実際は武狭の掟を立てたスティルリンクス由来のAI。

ガッニー・ロックヘッド、ドワーフ、男
シアトルアンダーグラウンドのガーディアンギャングであるスクラーチャー出身のラコタ族の戦士。
オレンジ色のモヒカンに入れ墨とどこかで見たような目立つ外見の人物。

シナリオはヤクザの重田の依頼から始まります。
ヤクザに保護料を支払っているレドモンドのレストランで襲撃が頻発している。
負傷した構成員の代員が見つかるまで1週間護衛をして欲しいというもの。
報酬は1人2000で賄い付(うまい!)
特に断る理由もない一行は引き受け護衛を始める。
4日目についに襲撃が起きる。
丘向こうからバイクに乗り火炎放射器を持ったモヒカンヒューマンが「ひゃっはー」の声と共に飛んでくる。
ウツロやダンの射撃で消し飛ぶモヒカン達。
そしてロックヘッドの斧が炸裂し最後のモヒカンが消し飛ぶ。
しかし、モヒカンのエネルギーオーラは不思議なことに装甲を無視してロックヘッドを蝕んだ。
それを見てルターはモヒカンが炎の堕天使(放射能の汚染精霊)であると看破する。
あっさり精霊を撃破した一行ながら再戦を警戒し慌てて防具に放射能防護を施す。
とは言えその後モヒカンの襲来はなく無事護衛は完了する。

さてモヒカンにやられた傷も癒えた頃ルターのもとにシアワセシアトルの神職統括部の責任者である所沢から連絡が入る。

ルターと所沢は神学論議をしあう神友。

そんな所沢が折り入ってルターに依頼があるという。

いそいそと洗礼の準備をするルターだが所沢はあっさりと宗教的な用件ではなくルターの副業ランナーとしての依頼であると告げる。
明らかにモチベーションの下がるルター。

ひとまず依頼の詳細を聞くためにタコマの割烹料理屋に集結する。

依頼はシアワセのシアトル支社から盗み出された御神鏡を見つけ出して欲しいというもの。
シアワセでは各事業所でシアワセの中興の祖である幸せ江守を氏神として祀っている。
その御神体である神鏡が盗まれたのです。
明らかになれば切腹は免れない不祥事です。

所沢は腹を切る覚悟は決めていますが何とか神鏡を取り返したくPCに依頼したいとのことです。

厳重なシアワセシアトルに潜入してきた以上内部の手引きも疑われます。

一応侵入者とおぼしき相手の画像もあります。
報酬は1万ニュー円。シアワセシアトルに潜入する腕利きランナーと渡り合うことを考えると妥当な金額です。

迷った末引き受ける一行。
そして画像を見ると相手はオニ(オークの日本のメタバリアント)の女サムライ。
コメマックスとロックヘッドがマトリックス検索を凄まじい勢いで実行しあっさりと身元を突き止める。
彼女は酒呑童子と名乗るランナーで大江山というオニだけで構成されたランナーチームのメンバーです。

早速ダンがコネのフィクサーに大江山について問い合わせると大江山がヤクザと繋がっていることと最近羽振りが良いと教えてもらえる。

続いてウツロがコネの重田に連絡を取りスポーツバーで話をする。
重田によると酒呑童子は腕も立ち義理堅いランナーだから素面なら依頼人について決して話さないと告げる。
だがその口は酒に酔うと軽くなる。
彼女は負けず嫌いなために飲みに誘われれば釣られて飲む。

それを聞いた一行は彼女がいつも呑んでいるいかがわしいショーバーであるザジョークに繰り出す。

カウンターで陽気に飲んでいる酒呑童子に一杯奢り隣の席に滑り込むロックヘッド。
ロックヘッドの鋼の肝臓が火を噴き酒呑童子はあっさり陥落(ドワーフの火酒を樽で持って来い!)。

ほんのりとほほを桜色に染めた酒呑童子はペラペラと依頼人について語り出す。

依頼人はシアワセシアトルの核融合発電所閉鎖の責任を取らされやめさせられたヤンエグ。
彼は退社後シアワセの氏神に参拝できないことが苦痛で大江山に神鏡の奪取を依頼したらしい。

大江山は報酬が即金前金だったため裏を取らずに引き受け見事に神鏡を盗み出した

酒呑童子:信仰ってのは金になるね!
ルター:ぴくぴく

とは言え、所沢に尋ねるとヤンエグはクラッシュ2.0で死亡したことになっており誰かが名を語っていることを疑う一行。
ヤンエグが放射能障害を受けていたと言う話とシアワセの核融合発電所跡地がまだあることから高放射能汚染地区であるグローシティに踏み込むことを決意する。

その決意にいたく感激した所沢はPCに対放射能防御処理した防具と対放射能ナノマシン(CFD感染リスクあり)、そして生還後の除せん作業の提供を申し出る。
ありがたく好意を受け入れた一行はグローシティを目指す。

近場まで車で向かい車をスクラーチャーの密輸トンネルに預けているとスクラーチャーが困惑した顔で口を開く。

「なんかドラゴンが会いたがってるらしいですよ」

PCに会いたがっているのはウルビアというドラゴンでレドモンドの一角を支配しギャング達に圧倒的な影響力を持つ人物。
そんな相手の不興を買ってはたまらぬといそいそと向かう一行。

ウルビアはレドモンドセンターにあるファンハウスでPCを待ち構える。
彼女はPC達を勇敢なる騎士達と褒め称え、助力を申し出たいと言う。
1人喜ぶルターといやな顔をする一行。
探し物をするだけとか細く反論するもウルビアは黙殺し、邪悪な儀式を阻止するのであろうと質問してくる始末。
敵から逃げれないロックヘッド、無辜の民を守るコメマックス、邪教死すべしなルター、仲間を見捨てないダンという構成から断れなくなる。
ウルビアはグローシティ(フォース9ドメイン)で魔法を使えるようにする護符をくれる。

ちなみにルターがグローシティをアストラル視覚をすると青い炎が燃え盛る大きな祭壇と小さな5つの祭壇が見えるのであった!


ウルビアより祭壇の破壊を任された一行はグローシティに侵入する。
アストラル視覚で祭壇の場所を探すルターはあまりの汚染により精神的に疲労(5-冷静ヒット数)を受けながら6つの祭壇の位置を特定する。
案の定主祭壇はシアワセ核融合発電所跡地。

ウルビアの助言により順番に副祭壇の破壊に向かう一行。

1つ目はラスティッドスティラーと言うグローシティを縄張りにするギャングの拠点。
異様に顔が広い(=ダイス目が爆発した)コネのスクラーチャーに聞くと親戚がいるらしく紹介を受ける。

案の定交渉はスムーズに進み最近東洋人から預かった奇妙な黒い石/建材の欠片を見せられる。
訝しむ一行だがダンは石が近くに来た瞬間体内から魔力を吸い取られる奇妙な感覚を受ける。

仕方なく(ええ、仕方なく!)一行は疲労を癒すために休養しているルターを起こし解析させる。
どうやらこの石の周りはマナが虚無状態になっている様子。
そして,祭壇と同じオーラであることからこれを粉々に破壊する。

ついでにスティラーに預けた相手を聞くと御坂と言う男で連絡先も教えてもらえる。
そのコムコードをマトリックス検索すると案の定シアワセ核融合発電所跡地にいる。

次の場所は炊き出し場所。
炊き出しのための鍋などを置く金属の板がJISの古い市電の扉で嫌なオーラを放っている。
交渉するが炊き出しの管理人は明らかに洗脳されており交渉にならない(ロックヘッドはグリッチして気づかず)。
仕方なくルターは炎の天使を呼び出し板を焼き払う。

破壊を確認した時点でルターは気絶するが健康促進ロボットであるコメマックスが直ちに応急処置を行い叩き起こす。

そして一行はゴミ捨て場を整理し(ガラス片)、アルケラの映画館(ゴジラの8mmフィルム、貴重品!)、海水プール(ビキニ湾の岩、ダンがダイブして核を特定)を破壊し(その間にルターが大量に治療を受けたことも追記しておく)ていった。

そして主祭壇に向かう一行。
儀式を妨害していることを警戒していることを想定し最低限の休息(精神ダメージ回復だけ!)を行い跡地に向かう。

そもそもシアワセ核融合発電所は過去にメルトダウンを起こした原子力発電所の跡地を用地買収して建てられています(公式)。
その敷地に建てられた核融合発電所も現在は閉鎖されていますが、建て屋はそのまま残されており中枢部分(核融合炉や制御システム)だけが引き上げられています(オリジナル)。
この敷地は法律的にはシアワセの所有物になります。

このため廃墟には無数のスクワッターがたむろしていますが炉心あとの周りだけは人がいません。
シナリオで触れませんでしたがこの近傍にいたスクワッターは儀式の生贄にされてしまいました。

スティルリンクス/コメマックスを壊れたカートの外観に改造し監視カメラを欺き突入する一行。

そして炉心部での決戦が始まる。

この炉心部で御坂はアストラル裂溝を開いており放射能の大精霊とその元素界を呼び出そうとしている。
炉心部の中枢に腰を据え儀式を行っている。
炉心部には機器搬入バッチがありそこからしか侵入できない。
そして無限湧きしてくる放射能の精霊/モヒカンを蹴散らしながら儀式を阻止するというもの。
ここでロックヘッドがスティルリンクスに騎乗して炉心に突っ込み飛び降り御坂に接敵する。
その手斧の一撃は通常武器への耐性によりはじかれるものの彼の攻撃は確実に御坂の動きを制約する。
そこにコメマックスのアレスデザートストライクが御坂を撃ち抜く。

御坂が倒れると同時にアストラルの門は内側に崩れ始める。
門の真下にいたロックヘッドは吸い込まれあわや異世界に飛ばされかけるがルターの助力とコメマックスの支援により踏みとどまる。

かくして放射能の次元界は放逐され廃棄された炉心に晩冬の寒さが戻ってきた。

その後除せん処理を受け所沢に神鏡を返却する。

所沢は大惨事を防いだことで切腹は免れる。

かくして世界を救った光の騎士達はしばしの休息を取るのであった。

さて無事世界が救われてしまった訳ですが、色々反省点があります。
シナリオ開始前からバーレーン押しをしまくった結果PCが迷わずにリサーチ抜きでバーレーンに、と言うかグローシティに飛び込んでしまいました。
おかけで放射能遺物が盗まれていると言う情報が出ずおかげでルターがひたすら精神ダメージを受ける面白い展開となりました。
まあいいのかな。
実はナイトエラントに相談するとファイアウオッチ出撃準備をしているためと手出しを禁止されていると言われる予定でした。

まあ、どうでもいいか。

ロックヘッドに活躍が偏ったのとラストバトルの配置はもう少し考えても良かったかと思います。
コメマックスだけ遠い入り口が必要で炉心侵入ルートを1本にするのが正解だったと思われます。

まあテンションおかしくなるぐらいには楽しかったですが。
トップページに戻る