コート・オブ・シャドウ

本書はシャドウラン5thにおけるスコットランドのエルフ王国ティルナノーグを解説するサプリメントです。
と、見せかけてファンタジーセッティングにランナーをぶち込むためのサプリメントです。
ファンタジーセッティングのサプリメントなのでもちろん本書は第六世界の誰かが書いた書籍の形態をとっており、必然的にシャドウトークはありません。
正直イモータルエルフネタを求めて買いましたが、ほとんど情報はありませんでした。ハーレクインとかアラチアはいましたが。
イモータルエルフも黒歴史扱い何ですかね(否定はしない、でも説明もしない的な)。

Good cards, bad cards
小説

The impossible gate
妖精達(ダヌー神族)はかつて(第四世界)自由に自分たちの領域を行き来していました。
しかし、第五世界になり地上に魔力が流出し多くのダヌー神族が力を失い死んでいきます。そして、それ以上の魔力流出を防ぐために地球とダヌー神族のメタプレーンを切り離すことにしましたが、それは失敗しメタプレーンはティルナノーグの中心に取り残されました。その過程で更に無数のダヌー神族は命や力を失い、現在ダヌー神族はほとんど残っていません。
生き延びたものもタロットカードなどを拠り所として眠りにつき、自らが何者か忘れていきました。
しかし、支配一族は決して眠りにつかず第六世界の到来により魔力が戻った際にティルナノーグの再建を行いました。
そして、ティルナノーグとティルタンジェルの建国に協力し新たなるメタヒューマンとの繋がりとしました。
様々な敵に対抗するために。

あと、10大は基本的に自社にだけ利益を提供してほしいと希望しています。
ネオネットがメタプレーンにマトリックス通したとか、レンラクが妖精境の警備してるとかも書いてますが。
そして、どんどんマッドサイエンティスト化していくイーボが怖い。

妖精の宮廷/The seelie coat
宮廷の一日と主要人物の紹介。
女王であるレディ・ブラン・デイや首相などの設定とデータがあります。実は裏切り者とか偽物みたいな話が随所にあります。

After of the craft
小説

宮廷の派閥。/Factions of the court
宮廷にある主にタロットガードの名前を冠された派閥の解説。彼らは日夜自らの目的を達成するために活動をしています。
この派閥にアンシーリーコートの説明がありシーリーコートと対になるようなイメージです。よくわからないけどシーリーコートの壊滅を狙う勢力のようです。

宮廷自身/The court itself
このメタプレーンの宮廷がいかに危険なものかの解説とそのゲームルールです。

宮廷の生き物/Creatures of the court
妖精境で出会う妖精/精霊達の解説とデータです。

日々の騒動/The daily trouble
いわゆるシナリオフックで真偽の定かではない陰謀の数々が記載されています。

機能の形態/Forms of functions
宮廷内で活動するには宮廷内からの依頼が必須となり、その際によくある依頼が解説されます。
こちらは具体的にいかにシナリオを組むのかという内容になります。

妖精宮廷の遊び方/Playing in the seelie coat
第六世界の書物の形態を取らないゲームインフォメーションパート。
通常のシャドウランセッティングの違いやルールの解説です。
派閥のグループコンタクトとしての利用方法とか面白い思考実験ではないかと。
基本的に装備の外見はファンタジー風に変更され一部の機能は失われる。これはハッキングやリギングも同様。サイバーリムとかはスチームパンクな外見になるようです。

How to disappear
小説
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