シャドウラン5thのマトリックス上級ルールであるData trailが発売になりました。 このサプリメントを私が切望していたのには理由がありまして、ホストの管理者権限に関するルールが入ると基本ルールで匂わされていたからなのです。 5thになってからある程度以上の組織のネットワークはホストと呼ばれるクラウドネットワークの親玉みたいなシステムが構築されます。これはクラウドシステムですので物理中枢を持たず、物理的にも電子的にも所有権を奪い取ることはできないとされています。 ところが、このサプリメントで追加されたディープランによりホストの中枢であるファウンデーション(基底部)に干渉し管理者権限の一部を奪い取る事ができます。 ファウンデーションへ侵入するにはホスト内にあるゲートウェイにマークをつければ入れます。 ファウンデーション内部に入ると外部のマトリックスから完全に切り離された現実のような仮想現実世界が待ち受けています。この時肉体はレム睡眠の状態でありマトリックスとはリンクロックされた状態となります。ただし、本人は夢の中です。 これはホスト内を荒らしてからファウンデーションに逃げ込んだりはできないことを意味します。いや、できますが間違いなく帰ってきたら逮捕されています。 このファウンデーションではマトリックス行動は行えず、ファウンデーション内の概念に従い物理的に障害を排除しなければなりません。ファウンデーション内では肉体能力はデッキの能力に技能はハッキング関係技能により置き換えられます。まさにハッカーパラダイスです。魔法使いは能力値強化などの効果を除き覚醒能力を用いれませんが、テクノマンサーにはほぼ制限がありません。 そして、ファウンデーションではまるで生身の肉体を持っているような状態となり、そのファウンデーションの概念に準じた世界律に従います。 フレーバー部分にはファウンデーションは全てUVノードとありますが実際どうなのかしら。 ちなみにUVノードの解説は別部分にあるので次にそちらを読むわけですが。 そして、ファウンデーションの機能を司る7つのノードに干渉して目的を達成するわけです。 ノードはアーカイブズ、セキュリティーコントロール、マスターコントロール、スレイブデバイスコントロール、スキャルフォールディングコントロール、ポータル、ヌルがあります。 ヌルノードは何も無いノードなのですがたまに別のノードの機能を果たしたりと不思議な場所のようです。 何かのサプリメントで扱うのかなとは思いますが。 ディープランではこれらのホストを巡り目的を達成します。 ファウンデーション探索はセイクリッドトラグーンやグランクレストの魔境探索そのもので因果律に反する行動を取ると、不和と呼ばれるホストが異物であるPC達にきがつくかのテストを行います。 このサンプルで記載されている概念がまたいかれています。 オペラ概念のファウンデーションで歌わずに話すとか、ミュージカル概念の世界でファウンデーション内の住人の内面を表す独唱に返事をしてはいけないとか。 そして、不和テストに成功するか不和値が一定値を越えるとホストは対象を異物と認識し牙を向きます。 扉は勝手に閉まり身を隠す木陰はキャラクターの姿をさらし乗っている車は止まります。 ディープランを行うと主体となるハッカーはハッキング系技能で全てのテストが行えるようになります。反面同行者は生身の能力を保持しています。 これはハッカーだけがハッキングの際別行動を強いられることに対する回答の1つの形なのかなと思います。 ちなみにファウンデーション内でホストを操作するにはハッキング系技能が必要なので、ホストを操作しているハッカーを仲間達が支援する形になるかと思います。 そうそう、ファウンデーション内では概念に則した知識技能は能動技能として扱われます。 つまり、概念に則した教授を引きずり出すと非常に役立つわけです。 ちなみにファウンデーション内では管理者権限はありません。 このため正規の管理者であってもディープランでヘマをすれば命に関わります。 管理会社やメガコーポであれば専任のディープラン対応チームがいるようです。 このようなチームをPCとすれば様々な世界観をシャドウランで扱えるわけです。 騙し討ち用にシナリオでも書いてみましょうかね。 誰をだまし討ちにするかって・・・ねー? 這いよれシャドウランナーみたいな感じで。 ファウンデーションのホストのデータトレイル表 |