アースドーン・シャドウラン前史

アースドーンとシャドウランは現実の歴史に即しており、そのためシャドウランやアースドーン以前の時代も尊台していますが、あまり詳細が語られていません。

そんな折、下記の前史がありましたので全訳してみました。

https://ruscumag.wordpress.com/2009/02/10/shadowrun-earthdawn-prehistory/

こちらの内容自体は作者のキャンペーン用のオリジナル設定のようです。
とはいえ、資料がまったくないわけでもありませんので少し説明させて頂いてから訳文をご覧ください。
まず、日本誤でまとまっている資料として下記のサリオンさんの資料があります。

http://d.hatena.ne.jp/thalion/20110923/p1

アースドーン以前の時代に関してはアースドーンのドラゴンソースブックとホラーソースブックに簡単な記載があります。
ホラーソースブックにはグレートドラゴンに伝わる創世神話があります。
ここで最強のホラー龍を狩る者ヴァージゴームの伝承に最初のグレートドラゴンのナイトスカイがでてきます。
ナイトスカイは元々がヴァージゴームの眷属ながら叛旗を翻しながら、ヒューマンたちの名づけ手を作り出しヴァージゴームに挑みます。
この結果ヴァージゴームをこの世界より追い出します。

これが恐らく上述の夜の時代の前の時代と思われます。

第2世界の龍の時代にはグレートドラゴンによる世界が支配が行われていました。
この時代の最後の女王がオールウイングと呼ばれるドラゴンで、その王子がアイスウイング(ゴーストウォーカー)とマウンテンシャドウ(ダンケルザーン)となります。
この時代はゼーダークルップの社長ロフヴルの不肖の弟アラメイズを筆頭としたグレートドラゴン達によりエルフとドラゴンハーフを作り出します。これがイモータルエルフではないかと思われます。
このイモータタルエルフを中心とした反乱によりドラゴンの時代は終わりを告げます。
このためにドラゴンハーフたるドラゴンキンの創造はドラゴンたちの禁忌となります。

反面キャセイではドラゴンの支配が継続しています。
ウエスタンドラゴンの王国の崩壊の伝説と見るべきでしょう。

ただし、このドラゴンへの反乱の時期が第2世界なのか、それ以前なのか確かな証拠はありません。

以上の前提情報を踏まえた上で以下の翻訳をご覧ください。

では、以下全訳です。


シャドウラン/アースドーン前史

2009年2月10日 THOHによる

ここにシャドウラン前史のタイムラインを記す。中にはアースドーン時代の簡単な要約も含んでいる。これは現実の歴史と互換性があるが、一般的に知られていない要素が含まれている。実際その多くの点は知られていないのだ。しかし、いくつかの兆候はあります。アースドーン時代(紀元前13000年)とメタヒューマン時代(紀元前18000年)の痕跡がある。現代の魔法の知識に照らし合わせて、考古学者はこれらの発見を再解釈した。ダンケルザーンがワームトークにより魔法の周期が議論されて以来、自分たちの文明を支えてきた魔法について認識を改めてきた。人類は魔法の周期の最高点の間に洞窟や魔法の要塞で隠れることを余儀なくされたという不吉なヒントもありますが、その話題はほとんど知られていない。

便宜上以下のような名前をつけておき。「黄金時代」(紀元前39000年)、「ドラゴン時代」(紀元前29000年)、「メタヒューマン時代」(紀元前18000年)、「アースドーン時代」(紀元前13000年)、「シャドウラン時代」(2011年)がある。

紀元前65,589年
一般的な地勢上のアンバランスのように魔力が無くなり、これを引き金として現在のインドネシア近辺でトバカタストフと呼ばれる大噴火がおきアフリカの人口が1,000~10,000カップル程度にまで減少する。環境の変化と、遺伝子の変異、パターン認識とコミュニケーション能力に対する突然の必要性によりいくつかの遺伝子が組み合わさり進化が促進される。ホモサピエンスサピエンスと近代的言語能力が生まれる。

紀元前60,389
世界に魔力が帰還する。ホモサピエンスサピエンスは複雑な言語構築能力と抽象的思考を見つけ出すことにより、マナを変化させるための精神構築能力を形成する。柔軟性の段階により、近世種は世界中に拡散し、他の原人を容易く駆逐した。

紀元前55,189年
魔力は再び無くなる。ホモネアンデルタールと他のホモサピエンスサピエンスの関係種はすで離れて暮らすには遅すぎた。近世人類はこの時点で最後の原人のライバルを支配しており虐殺の準備を進めていた。放浪と定住により周辺の余裕ある環境スロットを消費する生活を行い、人類はこの時代にはいかなる文明も生まれなかった。

紀元前49,989年
魔力が今一度帰還する。互いに競合している人類の魔法使いはより魔法の秘密の深淵を追い求め、イニシエーションとメタプレーンを見つけ出す。不幸にもメタプレーンにアクセスすることでカンプリア期以前よりあった大地の生命誕生よりも以前の不毛なる創造物の襲来から護るアストラル障壁は破られ、この惑星にメタプレーンの生物が訪問可能になった。幸運にも、この事件は魔力のサイクルの最後に起きたために影響はほとんどなかった。

紀元前44,789年
魔力が失われる。人類文明は部族の個人的な魔力とメタプレーンの安定的なエネルギーと直接繋がる数少ないパワーサイトとの繋がりに頼る状態に戻る。これにより非存在を扱う技術は保持される。

紀元前39,589年
一般的な魔力の潮位が役に立つ段階まで再び上昇する。魔力の拡大に合わせて人類の魔法使いはこの新しいリソースにのめり込んでいく。魔法の居留地や構造物が生まれ、神秘学は最も進展し、黄金時代とも言うべき、簡単に行使できる魔法による狩人の楽園となる。

紀元前37,489~36,489年
最初の〈大災厄〉が到来する。魔力の潮位は昆虫精霊に取って充分な量まで高まり、だいたい数百年後に真のホラーたちがカンプリア期以前からのアストラル障壁を打ち破り、大地に実体化する。初期の昆虫精霊に対する防御の試みの中でシェイプシフターなどのいくつかの魔法の守護者が作り出された。ホラーに対して真に効果のある試みは何もありませんでした。最も賢明で、最も守りを固めた、種族である人類厳重に護られた地区でかろうじて分断されながらも生き延びた。文明はその後部分的に再構築されるが、再び魔力がかつての高い水準まで高まることはなかった。〈大災厄〉の襲来は数千年継続するが最後数百年はせいぜい昆虫精霊の影響があった程度であった。

紀元前34,389年
魔力の潮位は今一度低下し、衰微した魔力の時代を補うために巨石によるパワーサイトが建造された。人類は再び増加したが技術開発よりも可能な限りわずかな魔法に関する繋がりを維持することを選択した。

紀元前29,189年
魔力が帰還し、新たなる魔法文明が勃興する。木や空気、魔力から家を編み、水晶に知識を蓄え、大地よりの贈り物を享受していました。悲しむことに、古代の守護獣達は野生に戻り、覚醒世界の新たなる危険に加わっており、これらを利用するのは非常に難しくなっていた。ホラーが到来し、新しい解決策を模索した。世界最高の力を持った魔術師達が大地の深くに眠る知識から、かつて地球上に存在した最ま凶悪な戦闘獣(今ディノサウルスとして知られる存在)を形成し、そこに魔力と意志を与え、創造の許可などは取らずに、彼らの魂を改変しその身に込めた。最初のグレートドラゴンの誕生である。すでに忘れ去られたホラーとの戦争のために創造されたのが彼らの起源である。残念ながら、ドラゴン達はホラーと相対するには充分ではなかったが、彼らの尽力により人類の生存者は増大した。

紀元前23,989年
魔力は再びなくなり、戦いを生き延びたドラゴン達は冬眠に入った。人類は魔力の低減期を生き延びるための準備を進め少ない魔力を蓄えた。これに加え農業の基礎となる方法を書き記した。基本的な技術で作られた陶板など簡単に作れるようなものだった。

紀元前18,789年
魔力とドラゴンが世界に帰還する。〈大災厄〉に対する対策として賢明なるドラゴンと人類の魔法使いは古代の魔力のチャンネルを再活性化することによりヒューマン以前の原人時代に眠らせた様々な固有能力を持った存在を作り上げた。それは他の亜種であるオーク、トロール、エルフ、ドワーフ、オブシディマン、ウインドリング、更にフィジカルアデプトの選択肢を作り出した。少なくとも、アデプトはホラーに対してそれなりに有用であった。様々な試行錯誤を繰り返したがさほど効果的な方策は見つからなかった。文明は壊滅的な打撃を受け、無数の難民にはいまだ価値がありました。時代の終わりに向かい、一部のドラゴンはドラゴンキンやトウスラングをヒューマンやその亜種の中に作り出した。極めて一部のエルフが混血により外見は変化させずにドラゴン生来の不死性に近いものを身につけ、最初のイモータルエルフとなる。(その多くは変化なく、この不死性は難しい)

紀元前13,589年
再び魔力がなくなる。生き延びたドラゴンとその末裔は冬眠に入る。魔力との繋がりと強化が失われメタヒューマンは通常のヒューマンとして生まれる。識別方法の無い状態での選択的な交配を持続することによって様々な動物の家畜化を行った。魔法を用いない様々な武器や毛皮の鎧、様々な単純な技術は通常に使われていた。魔法を維持するために労力を割いたために、技術の劇的な進化は生まれなかった。

紀元前8389年
今一度魔力が使用に耐えうる段階まで帰還する。ドラゴンが再度覚醒したが、第一世代のドラゴンは遥か昔に死に絶えており、若いレッサードラゴンは自分たちの長老の支配に対してすぐに怒りを現した。この結果がドラゴンウォーズであり長老のドラゴンと若いドラゴンの末裔達との抗争である。(ドラゴンキンの多くは若いドラゴンに加勢した)これは誰にも良い結果を与えず、ホラーの帰還に対して用いるべき時間とリソースを空費したに過ぎなかった。しかし、生き延びていたいくにんかのイモータルエルフは〈馬秋の書〉を創造する事でホラー来襲に対する準備を始め大量のオリハルコンの集積を進める。魔法の要塞に篭もると方針転換したセラ/アトランティスは〈大災厄〉の危険を誇大に吹聴し、ホラーがメタプレーンに退去するのに充分なだけ魔力が低下するまで魔法の要塞の中に人民を封印しようとした。世界的に安定して魔法を使用できるように設計された魔法収束具のネットワークの構築に大量のオリハルコンを使用した。これにより彼らは広大な領域にいまだに人々が隠れ住んでいることを知った。これにより弱小ホラーは通常の〈大災厄〉が終わった後もこ
の世界に残留し、おおよそ紀元前6,369年から5,369年まで滞留した。ドラゴンはイモータルエルフを含むドラゴンキンを苦痛を感じながらも禁呪とし、代わりの従者としてドレイクを創造する。

紀元前3,189年
魔力は再び失われ、セラは惑星の魔力を増幅し過密化し爆発させる。セラは破壊される。世界中で魔法文明が充分に維持できるほど高い水準にあった魔力が数時間で急激に失われる。準備時間が失われたことにより、メタプレーンの力は拡散し、数世代に渡る魔力の技は失われた偉大なる達人のみが全ての魔力を保持した。(これによりちょっとした技は可能だった)魔法存在も準備はできず、一部の若い愚かなドラゴンやトウスラング、オブシディマンは死んだ。ウインドリングは魔力の喪失により小さな体では脳を維持できず魔法の喪失に合わせて体が大きくなり遺伝的に許される近い存在てなった。そして、文明は進歩する。

しかしだ。

魔力の完全なる崩壊により、技術革新が花開いた。これからの1000年期は我ら人類の歴史が慣れ親しんだものだ。

紀元2011年:覚醒

アースドーン-シャドウラン史にはいくつかの大きな問題がある。ヒューマンの血脈の源流を化石に求めた点だ。またシェイプシフターが皆どうしてヒューマンフォームを取るのかも説明できない。ドラゴンを現在の進化の系統樹に組み込む事ができない、なぜ古代の文明の痕跡が残っていないのか説明できない。そんなところだ。これらはドラゴンの創造神話と合致しないが、誰かが作った神話より実際の歴史に適合していると自負している。一方、人類史をより知り、アースドーン史をより肉付けしたいと考えている。
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