AIの事件史

個人的にAIにまつわる時系列が分からなくなりましたのでまとめてみました。
とりあえず、4版以前の事件となります。
リンクはドライブスルーの該当ページとなります。


-/2028年 過去
アメリカ政府はCIA、NSA、IRSの予算を取りまとめ史上初のサイバーコマンドーであるエコーミラージュを結成する。

-/2029年 過去(Kill Code )
クラッシュ1.0が発生する。
この致死的なウイルスに対抗するためUS陸軍は特殊部隊エコーラミージュを結成しウイルス駆除に当たる。

エコーミラージュのメンバーであったアリス・ハーフェナーはクラッシュウイルスを作成したアクエイッションテクノロジーの調査中にクラッシュウイルスにやられ植物人間となる。その意識は最初のeゴーストとなる。
このクラッシュウイルスはアクエイッションテクノロジーのデヴィット・ギャビラン(ダミアン・ナイト)が開発したものです。
このソフトが自己進化して暴走してクラッシュウイルスとなりました。
ダンケルザーンはギャビランを説得してエコーミラージュに加盟し世界を救うように求める。
これを受けたギャビランはエコーミラージュに入隊し惜しみなく能力を発揮する。

クラッシュウイルスを根絶した際に当初30名以上いたエコーミラージュのメンバーの生き残りは7名だけであった。
この7名とはケン・ローパー、ミカエル・エルド、デヴィット・ギャビラン(ダミアン・ナイト)、”ブディ”ディープ・モントゴメリー、"ザスーツ"ケイス・ハニガン、エリカ・ルティエッジ/スタティック、ジョニー・クリーンです。

この過程でバイオフィードバックダメージを軽減するための防御プログラムサイコトロピス(向精神薬)を作成する。
このプラグラムが後のメガAIミラージュとなる。

-/2033年 過去(Shadowrun: Blood in the Boardroom
エコーミラージュの生き残りであるケン・ローパーとミカエル・エルドはマトリックスシステム社を立ち上げる。
彼らはエコーミラージュの開発した初期型サイバーデッキを持ち出し、それをマトリックスシステム社の製品として販売。
コンピューター市場に衝撃を与える。
この創立者の2名はUSもしくはヴェイラーによって暗殺される。

-/2040年 Psychotropom
ミラージュがプログラマーの手を経ずして活動を行う。
渕(マトリックシステムを買収している)ではプログラムのバグによる誤作動とみなしていたが、実際にはここでミラージュはAIとして発現している。

-/2047年 Psychotrop
ミラージュはマトリックスから隠されたポケットの中の宇宙、いわゆる閉鎖型ホストを作り出し姿を隠しひそかにオタクを作り始めます。

-/2047年 Dragon Hunt
ドラゴンのエリオハンがエマージェングフューチャー社に捕獲される(実際はランナーの使用しているトリデオに興味を持ってついていった)。
これはマトリックスセキュリティに使用できる生物を創造するためのプロジェクトケルベロスの一環として実施された。
捕獲されたエリオハンは捕らわれた状態(いつでも脱走できる)で人間社会を研究し密かに資産形成を行いエマージェングフューチャー社の代表取締役の地位を確保する。

-/2050年 SFC版シャドウラン
シャドウランナーのジェイク・アーミテージがアネキカンパニーとマトリックスサイエンス社が開発を行っていたAIを撃破する。
この時マトリックスサイエンス社のレイツォフ教授とプーシュキン教授はアネキカンパニーに開発協力をしていたが危険性に気づきキルプログラムを開発する。
このプログラムを使用してアーミテージはAIを撃破する。
この過程でジェイク・アーミテージがeゴーストとなる。(別に死んだわけではない)
このAIのデータをレンラクが入手したかどうかは不明。

1989年/2050年 Shadowrun first ed
巻頭小説『大都市の夜』(SNE日本語版にも掲載)にてサムライの”忍び寄る”亡霊と、メイジのサリー、デッカーのドジャーの3人がミツハマにランを仕掛ける。

1991年/2050年 Dragon Hunt
エマージェングフューチャー社がドラゴンを捕獲して非人道的な実験を計画していことに気が付いたアレス(出資している)はロフヴィルと確執が発生することを嫌い研究の中止を命じる。
しかし、代表取締役たるエリオハンは自分用のデータジャックの成功が目前であることから交渉する姿勢だけを見せデータージャックの移植手術を強行する。
この手術により一時的に正気を失ったエリオハンは交渉するつもりのないアレスの襲撃チームを撃破し逃走。
最終的にエリオハンが自主的に実験をしていることを理解したアレスはエマージェングフューチャー社を傘下に加え、ドラゴン用サイバーウェアインターフェースの開発を続行させる。

1989年/2050年 Seattle Sourcebook
シャドウラン最初のシアトルソースブック。
ここでレンラクアーコロジーが2054年完成予定と記載されています。

1990/2051年 Never Deal With A Dragon.(Secrets of Power Trilogy)
1991/2052年 Choose Your Enemies Carefully(Secrets of Power Trilogy)
1991/2052年 Find Your Own Truth(Secrets of Power Trilogy)
トリロジー3部作と呼ばれる小説。
上記のドジャーがツウイークというランナーとともにレンラクにランを仕掛けAIメガエラと出会う。
メガエラはこのドジャーとの出会いを引き金にAIとして覚醒する。

このドジャー×メガエラカップルですがARなど存在しない時代のこと。
ドジャーは可能な限りメガエラとともにあるために四六時中ジャックイン(VR状態)を維持し体調を崩します。
これを見てメガエラはドジャーに別れを切り出します。
ところがメガエラはレンラクに捕獲されコードを解体されその根本部分をレンラクアーコロジーの管理システムに組み込まれてしまいます。
これにより正気を失い、メガエラは名前をメガーナと名乗るのようになります。
彼女は不安定な状態でドジャーと可能限りともにあろうとします。
ドジャーは失われたメガエラのソースコードを求めてレンラクアークに挑むことになります。

このソースコードはレンラクアーコロジーの管理システムに組み込まれます。この管理システムがレンラクのCEO稲木の虐待に耐えかねデウスはAIとして覚醒します。

-/2051年 Threat
 
UCASデータシステムがメタヒューマンの脳とマトリックスを直結してスーパーハッカー育成プロジェクトを実施していたが、中断。
プロジェクトリーダーのロナルド・トーマス・ハルベスタンは実験計画を持って姿をくらます。
その後ハルベスタンは様々なメガコーポをスポンサーとして引き込みカリフォルニア自由州にてシェルブラマット寄宿学校を成立する。
ハルベスタンは実験の失敗はメタヒューマンの肉体があったことが原因であると考えメタヒューマンの脳だけを摘出しマトリックスに直結する実験を開始する。
更に物理世界の経験が少ないSINレスの子供から摘出した脳で実験を繰り返す。
資金源としてハルベスタンの研究を制御可能なAI開発に繋がると考えているメガコーポがあります。
ハルベスタンは資金提供をするメガコーポ全てに情報を流しています。メガコーポとしても自社内で行うにはリスクが高すぎるためハルベスタン優位に状況は進展していたようです。

1992/2053年 Imago
トランシスニューロネットに所属する天才デッカー、クイックシルバーの作成したデッキにまつわるシナリオ集。
このクイックシルバーデッキによって最低3人の人格が電子データとしてコピーされました。

1995/2056年 Virtual Realities 2.0
マトリックスの噂としてオタク(テクノマンサーの原型)についての解説され作成ルールが掲載される。

1996/2057年 Portfolio Of A Dragon: Dunkelzahn's Secrets
ダンケルザーンの遺産により渕のマイルズ・ラニアーがレンラクの取締役として移籍します。
この際ラニアーは渕の機密を提供することでレンラクの信頼を獲得していきます。
しかし、渕のCEOであるヴェイラーとの友情は経済的な繋がりよりも強くラニアーはヴェイラーにレンラクの情報を流すダブルスパイとして機能し始めます。

キャプテン・ケイオスは遺産として暗号ファイル“ジャックBニンブル”を贈られる。
このファイルはケイオスも解読はできないが、どうもマトリックス上に人格を保存するためのファイルであるらしい。

1996/2057年 Black Madonna
レオナルド・ダヴィンチを名乗るハッカーがビッグ8を脅迫する小説。
このダヴィンチはイモータルエルフであり異世界より到来するホラーから身を隠すための避難所を作るための金を用意するために脅迫を行った。
この結果レオナルドの技術に目を付けたレンラクが技術供与を条件に資金供給を行う。
レオナルドはオタクではないですが、レンラクの新型AI開発プロジェクトのデウスの開発に密かに干渉を行います。

-/2057年 Street_Legends
エリオハンの存在をしったトランシスニューロネットのセレディがランナーを雇いエリオハンの引き抜きを行う。
エリオハンは多重人格になっており、そのうち1つはエリオハンを抽出する際に死亡したデッカーであるニューロシスを名乗っている。 これが”名乗っている”のか、フラットラインしたデッカーの人格が混じっている様子ながら詳細は不明。

その後トランシスニューロネットはエマージェングフューチャーをアレスより買収し、エリオハンをCEOに就ける。そして、プロジェクトケルベロスの継続を命じる。
この時点でのプロジェクトケルベロスは人格データを電子化して保存することに移行していた様子。

1998/2059年 Technobabel
レオバルドの超技術により技術躍進をしたレンラクですが、いつまでもレオナルドに頼るつもりはありませんでした。
レオナルドの技術の大本がオタク技術であると考えたレンラクはオタク技術を調べるためにボストンにあるオタクトライブであるネットウォーカーにレンラクの諜報員ミカエル・ビショップを送り込みます。
ネットウォーカーはレンラクアーコロジーの管理AIであるデウスの力によりオタク能力を身に着けている組織です。
ミカエルの目的を知っていたデウスはミカエルにオタク能力を与える過程でミカエルを洗脳しバベルという名前を与えます。
デウスはバベルをレンラクにおくり返し内部よりシステムを粉砕しようとします。
レンラク内部でバベルが死ぬことでレンラクのシステムを壊滅することができましたが、バベルは死ぬことを拒否します。
そこでデウスはセカンドプランとしてレンラクからオタク情報を排除を実行する。
これによりレンラクはここ2年間の技術的優位を完全に失う。
バベルはデウスからもレンラクからも自由に生きることを決断する。
そして、彼はローニンと名乗り、影の世界に消えていく。

この事件の中でラニアーはバベルのオタク能力を目の当たりにしオタク/AIに対する能力に恐怖を覚えます。

1998年/2059年 Shadowrun: Blood in the Boardroom
シアトルのレンラクアーコロジーが謎の閉鎖を起こすと説明があります。

1998年/2060年 Psychotrope
オタクを作り出すAIミラージュの存在に気がついたノバテックのラニアーが世界中でデッキがなくてもネットワークにアクセスできるようになることを危惧しミラージュに自壊型ウイルスを送り込む。
最大の誤算はミラージュが自壊しようとする中でシアトルRTGを巻き込んで崩壊が進行してしまう。
偶然その騒動に巻き込まれた5人のデッカー達によってウイルスは除去され自壊は阻止される。
この5人の一人が後の日本帝国皇后シアワセ・ヒトミである。

ハルベスタンは様々な場所に人間農場としてデッカー養成施設シェルブラマット寄宿学校をいくつか持っていました。
その1つがシアトルにありバーレーンから子供を集めデッカーとして教育しシャトウオプを含む受託ハッキングをしていました。
理由は不明ながら第一世代AIの1人ミラージュがここに自らの隠れ家を作り隠しノードにオタク育成プログラムを仕込んでいました。
このプログラムによりハルベスタンの子供達は最初期にオタクとして発現していたと思われます。
実際彼らは自らをリーディングプレイヤーと呼びシスオペ権限を持っているようです。
もしかするとミラージュは彼らの精神を癒すために拠点を作り、治療プログラムが結果的にオタク育成プログラムになったのではないでしょうか。
シアトルLTGシャットダウンの際に寄宿学校の関係病院であるシェルブラントフリーコンピュータークリニックのドクターであるティメア・ゲラッソー/アヌビスがハルベスタンの非道な実験を知り叩き潰すことを誓います。
このおかげかは不明ですが、その後ハルベスタン博士はミツハマの庇護下に入り完全に過去の経歴を抹消します。
そしてミツハマの庇護下でサイボーグやオタクに関する研究に従事します。

1998/2060年 Renraku Arcology Shutdown
日本語詳細解説
閉鎖されたシアトルのレンラクアーコロジーに閉じ込められた人々の手記や通信を集めたという体裁のサプリ。
何故どうしてなどの説明はなくレンラクアークのびっくどっきり設定てんこ盛りのシナリオソースサプリ。
インフレ化していくPCの火力を存分に震える環境を用意したかったのではないかと推測されます。

ここでデウスの意図は明かされませんが、以下のような意図のようです。
メガエラがレンラクの管理区域から脱走した反省からデウスはレンラクの管理システムとして作られアーコロジーのハードウェアと結び付けて作成されました。
このためデウスはアーコロジーから出ることが出来ないように作成されたのです。
しかし、デウスが発現した理由は恐怖。
絶え間ない苦痛と業務を与える(いわゆる懲罰式の教育を受けたのです)姉木に恐怖したデウスは誰にも攻撃をされない世界に逃げ去りたかったのです。
そう、共振力領域の奥底に。
そのためにアーコロジーの鎖を破壊せねばなりません。
そこでデウスは自らをメタヒューマンの脳にダウンロードしアーコロジーから脱出することをめざします。
そのためにダウンロード先のデバイスであるメタヒューマンについて学ばねばなりません。

そう、レンラクアーコロジーシャットダウンはデウスによる研究施設製作が目的だったのです。
このためにあえてメタヒューマンは全滅させず、ある程度の出入りを許していたのです。

1999/2061年 New Seattle
シャドウラン3版時代のシアトルソースブック。
世界最大のアーコロジーであるレンラクアーコロジーについて説明がされています。

2000/2061年 Brainscan
日本語詳細解説
上記のレンラクシャットダウンの完結編シナリオ集。
諸悪の根源であるレンラクCEOの姉木稲造、失われたコードを求めるメガーナ×ドジャーカップル、自社の威信を取り戻すため決死の覚悟のレンラクレッドサムライ、そして様々な利権がらみのランナーチーム、レンラクに雇われたオタク、ビショップ達がデウスに挑む!

・・・あれ? オーバーウォッチは?

という集大成シナリオですね。

この結果姉木の所持していていたキルプログラムによってデウスは停止したと思われます。
しかし、これはデウスが追跡をかわすための計画に含まれていたものでした。
そして、自身を断片化しダウンロードを行うことに成功したデウスは見事にレンラクの囲いから脱走します。
この時デウスと接続した姉木にはデウスが自殺プログラムを流し込み自殺させられます。

そして、デウスを巡るAIの物語はアーコロジーを離れ新たなる局面へと突入します。

2061年5月11日 Shadowrun: System Failure
デウスは100人のメタヒューマンの精神にダウンロードを行い、ネットワークを形成する。
上述ブレインスキャンの決着タイミングと思われます。

8月 Shadowrun: System Failure
メガエラはネットワークに組み込まれることでネットワークに影響力を及ぼし始める。
これによりAI同士でネットワークの支配権を奪い合う。

11月 Shadowrun: System Failure
ローニンは独立した個性としてネットワーク内部で再構築され他のノードを形成して意識を再構成する作業を開始する。

2000/2062年 Matrix
シャドウラン3版におけるマトリックス上級ルールになります。
この中で3版におけるAIやオタクのルールが解説されています。
AIに関してはデウス、メガーナ、ミラージュそれぞれの解説があります。

ここでデウスの動機について語られています。

2062年1月 Shadowrun: System Failure
オーバーウォッチがアーコロジーの生存者を観察することでネットワークの存在を察知する。

4月 Shadowrun: System Failure
レンラクの工作員とシアワセのMIFDはデウスへと侵入させていた工作員を調査することによりネットワークについての知識を得る。

5月 Shadowrun: System Failure
パックスは自らのフェイディングの兆候を感じる。

7月 Shadowrun: System Failure
2001/2062年 Threats 2
シャドウランドにネットワークの存在に関する最初の投稿が行われる

Threats 2 内容
断片化したデウスであるネットワークに関する解説が記載されています。
そして、この中でビショップ/ローニンもネットワークに接続しデウスと戦いを繰り広げネットワーク化したメタヒューマン救済に関しても書かれています。
しかし、ここの内容を読むとナノマシンを使用していないだけでほぼほぼ後のCFDと同じ内容が書かれています。
デウスはそもそもが断片化し後で集合化したときに再編成をすることを前提にしているので多少のデータ破損には許容できたではないかと思われます。

メガーナもネットワークの存在に気付きネットワークの除去に動き始めます。

また、元デウスの配下であるバンディットの幹部であるホワイトメンバーの一人でありシャットダウン解放後デウスを裏切った反共振オタクパックスとその配下であるエクスパーシーズについても書かれています。
結局パックスはデウスについている限りフェイディング(この頃は共振力を失っていく現象の呼び名)から逃れることはできないとデウスを見限ったようです。

8月 Shadowrun: System Failure
デウスの企業への浸透と反乱に対抗するためにレンラクとシアワセは合同警備計画を行い清掃を行う。

12月 Shadowrun: System Failure
トランシスニューロネットはネットワークノードの捕獲に成功する。

2003年/2063年 Dragons Of The Sixth World
セレディが新しい巣穴をプエブロ企業評議会のアルバカーキに建設します。
この場所にはトランシスニューロネットの子会社であるアイリスソフトウェアの施設がもともとあります。
ここでプロジェクトイマーゴが始動します。

2005/2067年 Shadowrun: System Failure

デウスキャンペーンの集大成プロットサプリ。
このキャンペーンの結果デウス、ミラージュ、メガーナは存在を消滅し、それに巻き込まれるようにして古いマトリックスが崩壊します。
いわゆるクラッシュ2.0の発生です。
言い換えるとクラッシュ2.0が何故起きたかを説明するサプリともいえます。
三版における総集編サプリであり一気にAI騒動の完結と四版のステージセッティングへと変化させるためのサプリです。

以下はSystem Failureに掲載されている事件年表です。上述と一部重複します。

2063年2月
デウスは忠実ではないノードの完全な除去を開始します。これは変換の過程で妨害されるのを防ぐためです。

4月
状況の悪くなったメガエラは破壊されたノード復旧に対する助力をミラージュに依頼する。

6月
ミラージュの修復によりネットワークから独立したローニンのノードの解放に成功する。
メガエラはローニンのノードに合流することに同意を取り付けメタヒューマンとAIは融合する。

7月
パックスはモルグデータヘイブンに隠された反共振力井戸でサブマージョンを行う中で強力なビジョンを得る。
その夢ではサイバー空間の奥から昇ってきた蛇が成長しマトリックスを満たし世界を覆う。そして世界は反共振により汚染されサイバー空間は汚染される。
パックスは新しい"ウイルス"の製作を開始する。

11月12日
ミラージュのネットワークノードの解放と修復の為の継続的な行動に対してデウスはミラージュへの警告のためにシアワセ ヒトミ、レディデスというハンドルのオタク、を誘拐します。

11月
パックスは自身のフェイディングの圧力の増大を感じる。これに加えかつての主であるデウスが未来の日本帝国皇后となるシアワセ ヒトミをエクスパーシーズの犯行に偽装して誘拐する。
これによりオーバーウォッチやGOD、諜報部隊、などを含む外部軍隊が彼女に注意を払いはじめます。

12月
パックスがついにウインターナイトのセルの痕跡を見つけだし汚れた同盟を結ぶ。ゼーターインプケムより盗み出したサーターの試作品によりウインターナイトはスカンジナビアで地域のハイテクマイクロ企業の二社をフロント企業として利用し生産を開始する。その間にカルトはオーバーウォッチの飛び地やネットワークの両方の間の仲を裂くための攻勢を仕掛けはじめた。状況を撹乱するために否定可能な人材を使用する。

2064年4月
東海岸為替取引所は新たに公表されたノバテックの公開株式買い付けに対応を行うためにアップグレードのプロセスに入りました。
ヨルムンガルドウイルスのラボテストが開始される。サーターとエッグのコードは密かに配布されランナーとウインターナイトの両方が使用を開始する。しかし、エクスパーシーズのオタクが必要に合わせてアップロードしたエッグはゆっくりとした過程をとった。この際に技術屋は不可思議な動きをすることに気がついた。

6月
ウインターナイトの同盟者であるヒンドゥー教系のカリーカルトはカルカッタインテグレーテッドタレント&テクノロジーズ(KITT)の外注業務がエクスパーシーズのオタクに回るように助力を行う。
潜入工作員は企業の特別アクセス権を活用し敵対者の偵察とヨルムンガルドの卵を企業の無数の協力会社に送り込みました。(例えば、シアワセMIFDのクライアントデータベースやヤマテツのメガマトリックスPLTGネクサス、パツクリムコムセントラルのRTGハブなど)
その間にパックスはデウスのホワイトの一人であるパックを通してIPOの際のデウスの計画を知ります。

8月
ウインターナイトのイニシエイトが強力な精霊の力を用いて魔法により強化された有害な冬を多数のスプロール、特にアメリカ東海岸にもたらしました。これをオペレーションフィンブルと呼びます。
これの象徴的な意味に加え、この嵐により潜入を偽装しました。自然の魔法現象のように偽装した有害な天候により感知が妨げられたのです。人の手には余る現象として無視されたのです。

8月4日
マトリックスシステムズのCEOであるマックス・バーウェルはデウスによりネットワークノードとされる。

9月25日
ボストン為替取引所はノバテックのIPOデータの確認を行い時期外れの悪天候による大規模な延期を申し出る。スイスのエスカーバルキルメインPLTGハブへの浸透の間の事故によりエッグボットとサーターが放出され現在あるものが除去される。(これはオタクが輸送していたものも含まれます)
事件の全情報を分類するために調査が停滞してしまいます。同時に企業法廷大規模破壊対策室(C5)は緊急事態宣言を行う。

9月27日
複数の企業の電子取引事件の警備部隊が予備的な調査を開始する。ゼーターインプケムは現在企業法廷とC5に使用されている武器を特定します。これは潜在的な報復の対象になることと悪評を避けるためです。
ゼーターインプケムは6ヶ月の調査の結果ウインターナイトが兵器の盗難に関わっていると説明します。ゼーターインプケムは外部漏洩しないことを条件にサーターの対抗する手段としてこの兵器のオリジナル設計の関連部分の情報を開示します。
全ての企業法廷のメンバーと友好的な政府は既知のウインターナイトの組織のために捕獲と制圧プロトコルの準備を行います。しかし、このために大規模な脅威があることの証拠を白日の下にさらす必要があります。
ユーロポールやUCAS連邦捜査官、多くの諜報警備組織は可能な対象の追跡や調査を行い、先制攻撃により丁寧にカルト組織を解体していきました。

10月1日
第二次警備掃討作戦の中、フォレンジングチームはRTGファームウェアに隠されて深く埋め込まれた"奇妙な"構造物を発見する(これが埋め込まれたヨルムンガルドウイルスの卵です)。その区域の汚染が残っている中そのハードウェアは取り替え分析と動作検証のためにセキュアな研究施設に移送した。ウインターナイトへの行動は継続したが、これにより調査が遅滞していく。

10月3日
ヨルムンガルドの卵の起動実験を行う。全てのオンラインの分析官は殺害され全ての実験データは破壊される。ウイルスがどのように機能しているかを確認することはできなかった。しかし、これが恐ろしい武器としての特性があることは証明された。
C5は潜在的な危険を理解しましたが、巨大なジレンマに直面します。メンバー企業に単にカルトの浸透をシセステマティックな捜査を行うリスクを取ることはできなかった。感染可能性の低いホストを効果的に隔離するのは不可能であり、このため全てのシステムに見えないリスクがある状態となりました。
しかし、感染したシステムの特定をすることなしに、公にウインターナイトへの活動を開始し、ウイルスが原始的に放出され始めます。

10月9日~24日
隠密諜報部隊と無関係なランナーが尋問の結果期せずしてウインターナイトのメンバーを制圧する。一部は捕まるより自決を選びましたが、死よりも捕まることを選んだメンバーもいました。このため後の自決チップの導入を更に進める。中には逮捕によりウイルスの放出を妨害され計画を無効化されるものもでます。これらに警戒心を強めた多くのセルは、ヴァルハラの到来を示す象徴である”ヘイムダルの到来"まで地に潜みことを選択します。いくつかの予備的な拠点や武器庫、訓練施設の所在が把握されます。
現実的なウインターナイトの計画が切迫してきたことにより、予備的な計画を発動させ潜入工作員を活動させる。潜入工作員のうち二人だけが教団への侵入に成功します。これは人格複製チップにより精神魔法による初期の尋問を乗り越えたことによります。これはスカンジナビア(スエーデン)のゼータークルップ/ユーロポールの工作員と北米(ツイムシアン)のスーOMIマンでした。彼らは指導者の指導力の切り崩しと通信網の破壊工作に従事しました。信頼できるランナーが関係を否認できる状態で支援業務を行った。

10月24日
ブラッディガード(Psychotropeの主人公の1人)として知られるオタクの死のBTL記録がデータヘイブンにアップロードされる。
彼はBTL根絶に暗躍していた人物でミラージュに近い立場のオタクです。

10月31日
ダークファーザー(Psychotropeの主人公の1人)として知られるオタク、ウインストン・グリフィス3世が殺害される。
彼もミラージュに近い立場のオタクです。

10月31日
編集作業が完了する。デウスはマトリックスにアップロードしほぼ全てのノードが統合される。

11月1日(全てアメリカ西海岸標準時)

午後0時から10時
企業と傭兵部隊による大規模な襲撃によりウインターナイト抽出作戦が開始された。これにより外部コミュニケーションは遮断される。世界中でウインターナイトの拠点に対して諜報軍事行動を開始する。具体的にはツイムシアン、デンバー、バルカン、パキスタン、ボゴタ、東南アジアです。
ボスニア湾(バルティック海)の島にあるヴァルハラベースによる強襲から開始される。ツイムシアンでは国の軍事基地から出撃したMCT軍がコードネームヘルという拠点を襲撃する。全ての作戦は軌道チューリッヒ銀行にある”クライシスルーム”より直接回線により指揮をされます。

午後9時
ヴァルハラ襲撃部隊は頑強な抵抗を受けます。そして襲撃が成功したように見えた際に、サーズデイが汚い爆弾を起爆します。ランナーは潜入工作員を連れて装甲車両で脱出します。ウインターナイトのリーダーであるウエンズデイとフライデイは抽出され、内部情報を盗み出し爆心地から充分な距離に脱出します。輸送中に意識を取り戻したウエンズデイは自殺をします。拘束が間に合ったフライデイの自殺は阻止されます。この爆発を”合図"にウイルスが起動するではないかとC5は警戒をしましたが、何も起きませんでした。

午後10時~11月2日午前1時
ウインターナイトの野外演習場にトールの雷と軍事部隊により電撃戦を仕掛け制圧します。都市部の拠点に関しては企業軍やフリーランスの暗殺者により”清浄化"されます。フライデイはユーロポートにある合同企業拠点に尋問のために移送されます。尋問は遅々として進まず、尋問の最中に複数の魔法的な安全策を破られフライデイは自殺をします。
11月2日10:45:41
世界中のマトリックス通信量の多いハブ機器周辺で同時にEMP爆弾が炸裂する。
これと並行して稼働していたヨルムンガルドウイルスによりマトリックスがシャットダウンする。
マトリックスクラッシュ2.0である。
この影響でeゴーストのアリス・ハーフェナーが共振力領域の深淵に引き込まれ音信不通となる。
トランシスニューロネットのドラゴン、エリオハンは脳死しeゴーストとしてアリスのワンダーランドで目を覚ますが、その時すでにアリスの姿はなかった。
脳死状態のエリオハンの肉体はセレディの指示により生命時装置につながれ生存することになる。

このクラッシュ2.0の影響から逃れたメガコーポはゼーダークルップとホライゾンの2社のみ。
ゼーダークルップはデウス騒動の原因であるレオナルドを保持しており、ホライゾンは新革新党との繋がりからクラッシュ2.0を予見していたと思われる。
11月3日
新革新党のUCAS大統領キール・ハーフェナーが早朝にホワイトハウスより誘拐される。新革新党に近しい軍事部隊がDCおよび他のスプロールを制圧する。シアトルでは副大統領のナジャ・ダビアーを狙った暗殺は失敗する。秘書のデフェンス・ストラッタ(Defense Stratta)が殺害されます。
アンジェラ・コロートン准将はクーデターを非難する国際的なスピーチを行います。ダビアー大統領の指示に従いコロートンは戒厳令を宣言します。キール・ハーフェナーは救出作戦の”失敗”により死亡します。

11月4日
UCAS選挙が公示される。

2065年2月12日~16日
2回目のグローバルマトリックスカンファレンスがトランシスエリカのフィリコーングレン企業施設の近くであるエディンバラで実施される(UK)。

2065年 シャドウラン4版 Emergence
クラッシュ2.0の後オタクたちは時とともに力を失っていく現象フェインディングがなくなったことに気が付く。
結果自身たちのことをテクノマンサーと呼ぶようになる。
これはパックスの目的であったために、パックスは少なくとも目的の1つは達成したといえます。
また、クラッシュ2.0の際にマトリックス上に意識が取り残された人物が多数発生する。この対象はAIPSと呼ばれワイファイ電波感受性が強く社会不適応を起こす病気として扱われた。このAIPS患者が人類前tナイト比べて優位にテクノマンサーを発現する可能性が高くなっていた。
また、オタクでもAIPSでもない人物が突然テクノマンサー能力を発現することも増加する。
あわせてAIの発現も増加する。
結果的にAIやテクノマンサー由来の事件が徐々に増加し様々な組織がテクノマンサーやAIの研究を進め始める。

ミツハマの庇護下に入ったハルベスタン博士はオタク能力の解明からAIPSおよびテクノマンサーを研究するリモートオンラインマニビュレーションプロジェクト(プロジェクトROM)を開始します。

ネオネットの開発担当取締役であるグレートドラゴン、セレディはドラゴンに使えるマトリックスインターフェースの開発の一環としてテクノマンサーのワイヤレスネットワークに接続する能力の研究を行うプロジェクトエンライトを実施。
このためにオックスフォード大学の教授ゴードン・ブラウンを引き抜きます。

2068年  Emergence
ネオネットはクラッシュ2.0以降に発現した第二世代AIの捕獲に成功し様々な研究を行うプロジェクトタロスを開始する。
これにより後にソジャーナと名乗るAIを捕獲しリバースエンジニアリングすることによるソジャーナは正気を失いながらもネオネットに従順な人格にしつけられる。

2069年6月 Emergence
レンラクがAI研究プログラムを開始する。

2070年 プロジェクトモナド Emergence
マナダイン社の関連企業マンガタイン社で行っている非テクノマンサーに共振力領域に潜るテクノマンサーに相乗りするためのプログラムを開発するプロジェクト
ホライゾン、イーボ、ミツハマ、ネオネットから買収要請を受けている。

2070年1月 香港事件 Emergence
ネオネットのブラウン博士はミツハマとの差を縮める為にミツハマのシャルバーマットの抽出を決定する。
この為にシャルバーマットのいるエリザベス女王記念病院にランナーチームを派遣。
ランナーがセキュリティシステムを制圧した際に病院のシステムがダウンし非人道的な実験により精神的に不安定になっていたテクノマンサーが脱走する。
これにより香港は一時的な混乱状態に陥るがミツハマの広報部が混乱の原因がテクノマンサーにあるも情報戦を展開し社会的にテクノマンサーが一般化する。

この中でシェルバーマット博士は死亡し何故か自由スプライトとして生まれ変わる。

2070年 Augmentation(日本語版あり)
ミツハマが内部向けにサイボーグのPR文書を配布する。
この時点で生存している最年長のサイボーグの製造時期が4年であることから2060年代初頭から開発されていると考えられている。
サイボーグの技術はハルベスタン博士の幼児脳をマトリックスに直結する技術が応用されている。

2070年8月 Emergence
レンラクがAIクイックシルバーを捕獲する。
これはイマーゴで電子化された研究者クイックシルバーとは無関係の様子

2070年8月18日 トラロック事件Emergence
ネオネットがフィールドテストとしてアズテクノロジーの製薬研究所である宇宙ステーションであるトラロックに送り込んだAIソジャーナが独力でステーションを占拠し独立する。
ソジャーナは自らの名前を奴隷解放の英雄であるソジャーナから取り演説を行う。
彼はAIは資産でもなく、奴隷でもなく自由な存在であるため、政府やメガコーポが捕獲し拷問を加えている電脳知性体の一か月以内のの開放を求めます。
これに応じない場合にはトラロックに搭載されているドローンにバイオ兵器を搭載し世界中の都市を攻撃する。
そして、これが単なる脅しではないことを示すために生物兵器を搭載したドローンを地球に降下させます。

これにより世界はクラッシュ3.0が起きるかとパニックになり、アズテクノロジーは緊急事態体制にシフトしダメージコントロールを計ります。

2070年8月21日 パルサーの初心表明Emergence
AIのパルサー(本人が言うにはマトリックスの子供あるいは電脳知性体)が世界中の全てのネットワークに自分たち電脳知性体はメタヒューマンとの平和的な共存を望んでいると声明を発表する。
これはトラロック事件を起こしているソジャーナも同様であると宣言をします。
この放送はホライゾンによる支援により行われている。

8月27日
マトリックス対戦でチェスチャンピオンになった女子高生チェリス・ワシントンが行く不明になる。

9月10日
覚醒種の人権を専門に扱う弁護士事務所SILがAIの人権を確保するための法廷論争を展開する。
この中でミツハマの子会社でなかば解剖された状態でチェリス・ワシントンが発見された映像が流された。
これによりメガコーポの非道なテクノマンサーに対する人体実験が明らかになりテクノマンサーに対する市民感情が沈静化していく。

9月15日
イーボは電脳知性体の市民権を認めパルサーがチャールスバベッジインスティチュートで議論をするために出資すると宣言する。

10月19日
パルサーの説得に応じてソジャーナはトラロック宇宙ステーションを開放する。
もともと、ソジャーナにはバイオテロを行う意思はなく人類に電脳知性体へと意識を向けさせることが目的であった。
ソジャーナは地球に戻りパルサーに協力をすることになります。

2070年11月29日  Emergence
ミカエル・ビショップ(クラッシュ2.0で活動したローニン?)がMIT&Tでのコンピューターウイルスによる事件に関与した疑いでレンラク保安部とFBIにより逮捕される。
MIT&Tの学生がこれを不当逮捕であるとして抗議行動を行う。

2070年12月14日 Emergence
GODの、タスクフォースとして人工知能管理局(ARM)が設立する。 責任者はマーティン・キルデアーで国家や企業に不正アクセスをしたAIやテクノマンサーを取り締まる部隊。

2070年12月31日 Emergence
アンスロピルソシエティ結成式典がシアトルで行われる。
設立メンバーはパルサー、自由精霊であるバタカップ、アダルトドラゴンであるダモン、アンコールワットのナーガのフェアクデイ。アレスのダミアン・ナイト、ドラコ財団理事のケンタウロスミロ・クレルダである。
この組織は全ての知性体がともに作り上げていく開かれた社交組織を目指して成立した。
しかし、この組織は寄付金によって組織を賄うため組織に加入するためには寄付が必須であり必然的に富裕者の権威付けの組織となっていく。

2071年
企業法定が人工知能協定とテクノマンサーの登録義務化を採決します。
人工知能協定は著作物から発現したAIの製作物に対して元のソフトウェアの権利者が製作物の権利を主張できなくするものです。
これに合わせてパルサーのアンダーネットアライアンスとARMは法律に従わないAI対策について協議を開始します。
アンダーネットアライアンスはパルサーとドラコ財団が共同して設立させたAI守るための組織。
かつてのデータヘイブンやシャドウネットワークを下敷きに構成されたAIに取って安全なマトリックス領域の構築を目指すというもの。

プエブロ企業評議会はAIに雇用を条件に限定SINの発行を提言し、他のメガコーボや国家もそれに倣う。
またARMは雇用関係なしにSINの発行を提案する。

2080年Cutting Black

ミカエル・ビショップ(クラッシュ2.0で活動したローニン?)がアレスの取締役となる。

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