アレス/ナイトエラントと昆虫精霊は不倶戴天の敵同士と考えていましたが、最近はアレスからの歩み寄りが行われているようです。 この歩み寄りの歴史と研究成果を総覧してみたいと思います。 後分かりやすいように昆虫精霊関連の歴史として記載しておきます。 なお、各リンクはドライブスルーの該当サプリのページです また、こちらに関連して昆虫精霊、アレスとナイトエラントの詳細は前述ページをご参照ください。 2042年 愛と人道を唱える人道組織世界友愛協会がカリフォルニアに成立する。 圧倒今に世界で500以上の拠点を持つ。 これが昆虫精霊により浸食されていきます。 2051年 Queen Euphoria 美貌のシムセンススターであるユーフォリアが昆虫精霊の器に選ばれる。 これにより昆虫精霊の存在をFBIが把握し内偵を進める。 2056年 Bug city いわゆるシカゴで世界友愛協会が発見されアレスがナイトエラントを投入 核を炸裂させるが殲滅にはいたらずシカゴが汚染地域として閉鎖されるまでを扱う。 2058年Target:UCAS(2版) アレスがシカゴで絶滅作戦と呼ばれる作戦を実施 FAB3という対アストラル根絶薬品により昆虫精霊はある程度除去され汚染地区が開放される。 2062年 Threat2 P64 アルゴンキンマニトウ評議会にて道に迷ったシューター率いるランナーチームは偶然謎の高セキュリティーな研究所に行き当たります。彼らは無事飛行機を奪取し見事シアトルに帰還した後にその施設について調べますが該当施設は見あたりません。 しかし、アルゴンキンマニトウ評議会への申請書類を調べるとそこではアレスが採水技術研究をしていることになっている。 また、ハードコープが最新型の警備動物を一部で使用しているようです。 シューターは仲間のジャーマンのマヤとアデプトのスティクス、雇ったデッカーのライブワイヤで再度その施設68Gに挑みます。 そこでは昆虫精霊を動物や人に憑依させる研究をしておりシューター達は命からがら脱出する。 後日談としてアレスが2056年のシカゴ動乱から昆虫ジャーマンを生きたまま捕らえ洗脳することで憑依のシステムや昆虫精霊について研究をしていたことが発覚します。 2072年 Shadowrun: Corporate Guide さて今回の話の発端になったアンリミテックはアレスコンシュマープロダクトの子会社として、アレリミテッドテクノロジー(融合技術/研究)としてあります。 また、ハードコープはアレスサービスの子会社とあり事業内容は警備会社となっています。 ちなみにアレスの冒頭小説はアンリミテックにランを仕掛けるコスモと弟子のケイジャンの話です。 ナイトの腹心でありナイトエラントの社長であるオウルがアンリミテックのシカゴオヘア工事を視察した後ナイトに相談もせずに突然辞表を提出したとあります。 後に昆虫精霊疑惑を受けるアレスヨーロッパ担当副社長のソレン・ジョハンソンはナイトのクローンであるとプラン9が発言しています。 この時代のプラン9はCFD前か後かそれが問題ですね。 スティクスはアンリミテックで昆虫精霊の研究をしておりプラン9はアレスは昆虫精霊の巣窟になっていると言っています。 2073年10月26日 Conspiracy theory P33 アレスはシカゴの状況が安定した2058年頃からアルゴンキンマニトウ評議会において昆虫精霊の秘密研究を行っていました。 この時にはアレスは昆虫様式のシャーマンやクイーンにジャーマンシェパードやドーベルマン、ヘルハウンドに昆虫精霊を下ろし操るための研究をしていました。 昆虫精霊の能力を付与した次世代の警護クリッターの作成を目指したのです。 当時同様の研究所がアジアの上海とインド連邦にあったようです。 このプロジェクトには500体の昆虫精霊、12人の昆虫シャーマン、9体のクイーンが関わっていました。 しかし、これらの研究所は2064年のクラッシュ2.0により甚大な被害を受けます。 この出来事により飼い慣らした昆虫精霊の脱走を危惧したアレスのエグゼグは直ちに全ての昆虫精霊と関連施設の破壊を命じました。 アルゴンキンマニトウ評議会の施設(施設68G)の制圧には無事制圧しましたが他の2つの施設は音信不通であり対応ができませんでした。 この火薬庫を始末するためにファイアウオッチを急行させます。 しかし、世界はウインターミュートのラグナロクにより混乱を極め平時の迅速な展開は望むべくもありませんでした。 ファイアウオッチが現場についた時にはそこにはメタヒューマンの死体しか残されていませんでした。 更に悪いことにアレスで最も信頼されていたブラックオプも実施できる優秀な分析官150名が姿を消し、昆虫精霊のよりしろにされたと考えられています。 この残党をアレスは狂ったように追跡しましたが未だ壊滅できていません。この脱走したクイーンには1000万ニュー円の懸賞金がかけられています。 あとCIAがマンハッタンに昆虫精霊の実験施設を作ってたのがすっぱ抜かれたようです。この施設にも一部アレスは絡んでいたようです。 これは新兵器の昆虫精霊への有用性を調べるための研究所のようです。 さて続いて昆虫精霊に汚染された個人の中にソレン・ジョハンソンがいます。 彼はアレスのヨーロッパ担当副社長であり、ダミアン・ナイトの信任厚い人物です。 その影響力はアレスのみならず新ヨーロッパ経済共同体や中東にまで及びます。 これはアレスに関係するか不明ですが2065年頃から複数のメガコーポからデルタクリニック用の資材が盗まれる事件が多発し、ストリートの評判を持たない優秀なスマグラーが急増します。 また、普通の虫を操って企業の内部情報を抜いたり、対昆虫精霊薬品を密かに破棄をしたりしているようです。 全体的に昆虫精霊の知性化が進み深く密かに浸透している様子が説明されていますが。 2073年12月21日 Street legend supplement P34 ダミアン・ナイト ナイトは最新鋭のデルタグレードサイバーウエア、ナノテク、遺伝子療法により30代の若さを維持しているが最近は体調に陰りが見える。 アンリミテッドテクノロジーズのR&Dプロジェクトで昆虫精霊兵器化プロジェクトが進行しています。 P38 アンネ・レイブンハート (ヒューマン、女性、57歳) かつてはオールの後継者と目されていた人物ながら2055年のシカゴ解放戦にてシカゴ市内で核弾頭の使用を行ったことから表舞台から姿を消した人物です。 2060年に特殊捜査室(OSI)の室長として復帰し魔法絡みの奇妙な事件の捜査官となっている。 OSIのボストンオフィスの管理助手にエリカ・ノウレス軍曹がいます。彼女はシークザムーンという自由精霊と精霊の契約を結んでいます。 またマトリックスサポートをするEゴーストがいる模様。 人間サイズの鳥篭にアストラル体を閉じ込める(肉体以外でアストラル体を保持する)ものをアンリミテッドテクノロジーズで研究されており、それは貸し出されて実証試験をされていたようです。(これに関連した不審火をレイブンハートが調査しています。) 推測するなら昆虫精霊保管用でしょうか。 このような捜査の中でレイブンハートの行動にナイトエラントの責任者であるウインスロウから横槍が入りましたがナイトの影響力により捜査を継続したようです。 また彼女はオールから絶縁状を叩きつけられているようです。 2074年12月24日 Storm front P115 コードネーム:アヴァロンは2070年以前から行われていた従来のアレスの武器とは異なる設計思想の武器を開発するプロジェクトでマナテックを活用するもので、つまりは銃弾を呪化できないかと言うものです。 しかし、2072年にこのプロジェクトメンバーは大量解雇されます。 この大量解雇に合わせてプロジェクトの研究室の場所は移転されます。 この際の開発責任者はペネロペ・デ・ラ・レンタと言う人物でドラゴンの専門家を自認する人物です。 その後アズテクに移籍しアンチドラゴンウエポンを開発したと思われます。 そして、アレスの信頼に大打撃を与えた製品であるエクスカリバーバトルライフルはこのプロジェクトアヴァロンの成果として開発されたもののようです。 このプロジェクトアヴァロンに関してニコラス・アウレリウス(ヤングニック)と昆虫精霊に関する記述がありますが詳細はありません。 このヤングニックがデトロイトの取締役会に出席するための専用機で移動中に突然狂乱し飛行機から飛び降り死亡します。 この直前に異音がありスティクスによればこれは雀蜂の昆虫精霊の羽音だということです。 上述のConspiracy theoryの事件から数年後ナイトはアンリミテックにおいて昆虫精霊の研究を再開します。これはアレスのダメージコントロールの一環でありヴェスパ、プロッツ、カマキリなどのコードネームで呼ばれました。 これらは昆虫精霊の縄張り意識を利用して異なる種類の昆虫精霊を狩らせるというもののようです。 これがプロジェクト:パイロであり発案者はヤングニックであり、運用も彼が行っていました。 これをアンリミテックの工場で知ったオールはアレスを退社し、ナイトとアンリミテックに対するシャドウウォーを開始します。彼をゴーストウォーカーが支援しています。 街に突然現れたアリの昆虫精霊掃討にファイアウオッチとプロジェクトパイロの雀蜂精霊を送り込みましたが、アリは雀蜂を圧倒し生き延びた雀蜂はファイアウオッチに襲いかかりました。 このことから昆虫精霊が総体として長期記憶を保持していると考えられます。 この雀蜂の昆虫精霊によりヤングニックの飛行機は襲撃されたと思われます。 シャドウラン5thコアルール (2075年) 冒頭の小説Another night, another runではアレスにシンプルなP&Eを仕掛ける小説が書かれています(多分表紙の内容)。 このランの最中突然昆虫精霊の襲撃をランナーが受けます。 これを通りすがりの昆虫精霊と見なすよりはアレスの昆虫精霊活用プロジェクトの一環と見なすべきではないでしょうか。 ストリートグリモア/Street Grimoire(2076年) 魔術結社の項目にマラキンと言う組織が記載されています。 このメンバーの大半は元セラフィムですが、中にアンチアレスのランナーであるラジールとレミエルがいます。 彼らはアンリミテックにランを仕掛け失敗しました。 彼らは捕まった仲間を助けるために再度ランを仕掛け仲間の元に辿り着いた時には仲間達は昆虫精霊になっていました。 フォールンはマラキンはアレスとの闘争の中で昆虫精霊に汚染されていると見なしています。 2076年12月20日 スー国/Shadows in Focus: Sioux Nation/ ナイトエラントの元責任者であったロジャー・ソーリング・オールはスー国防衛軍(SDF)にファイアウオッチの訓練を参考に対昆虫精霊訓練を施している。 スー国の特殊部隊ワイルドキャットは魔法と戦術ネットワークを駆使した対テロリスト戦部隊です。 このワイルドキャットの数部隊が極秘でデンバーに向かい何かをしてきたようです。 彼らはワキニァンマザ(ラコタ語で鋼の稲妻)と言う部隊で有事の際に敵国の首都で戦術兵器を使用するような最強の部隊のようです。 彼らに命令を下したのがオールのようです。 スー国ではアレスはUCAS軍の出先機関と見なされあまり評判は良くないようです。 ロックダウン/Lockdown(2076年) アンリミテックの研究所があり、ここではプロジェクトヴァイパーなる遺伝子改造プロジェクトを行っているようです。 これはSURGEのようなアルマジロやトカゲなどの動物の遺伝子を人に組み込む研究をしておりハードコープが警備をしています。 クロームフレッシュ/Chrome Flesh(コア)(2077年) サイバーマンシーの解説の中でアンリミテックの研究所を襲撃するサイバーゾンビを昆虫精霊が撃退したと書かれている。 マーケットパニック/Marcet Panic(2077年) ハードコープが要人警護サービスをしているとあります。 アレスがナイトエラントを売却しようとしていると言う噂があるとハードエグジッドが告げ、スティクスが否定している。 プロジェクトアヴァロンとパイロはヤングニックが統括し、安全弁の機能をしていた。このためヤングニックの死亡によりプロジェクト暴走の危険がある。 陰謀論的にはアレスの社員の28%が受肉体の昆虫精霊と記載があります。 ヤングニック亡き後彼のプロジェクトは父親レオナルドが継承したがプロジェクトパイロは含まれていない。息子を殺した昆虫精霊を活用することに否定的だったため。 カッティングエース/Cutting Aces (2077年) マーケットパニック以降スティクスとは連絡が取れていない。このポストはスティクスの捨てアドレスの1つからグリッチに送られてきた。 新任の役員のVPとしてオットー・ヘンドリックの名前が出てきます。 彼は2058年に死んだことになっている世界友愛協会の幹部です。そして強力な昆虫シャーマンです。 オットーの管理下でレオナルドにより終了されたはずのプロジェクトパイロが実施されている。 ナイトエラントは兵力増強のために他の傭兵部隊から人を引き抜いている。 スティクスはオットーを狙うためにアレスに正式に雇われシカゴに向かいレイブンハートに捕らわれる。 レイブンハートの元には死んだことになっているファイアウオッチのメンバーがいた。 読みようによってはヴォーゲルがオットーの背後にいるようにも見える。 2079年12月17日 暗黒の恐怖/Dark terrors(Plot sorth) 2080年 Street Lethal
考察、あるいは蛇足 |